セッション詳細
[1S07e]海馬と大脳基底核の予測メカニズム研究の新展開
2026年3月10日(火) 16:40 〜 18:30
第7会場(第一看護学科棟 1階 102講義室)
オーガナイザー・座長:礒村 宜和(東京科学大学)、小川 正晃(滋賀医科大学)
共催:科研費学術変革領域(A)「適応回路センサス」
脳の予測機能は個体の生存のために必須である。特に海馬はエピソード記憶に基づく再生や予測を担っており、鋭波リップルという神経細胞の同期的活動が関与している。一方、大脳基底核は行動と報酬に基づく予測を担っており、ドーパミン細胞による報酬予測誤差の信号を使った強化学習を実現している。近年、このような従来の海馬と大脳基底核の予測メカニズムの定説を書き改める発見が相次いでいる。本シンポジウムでは新進気鋭の4名が予測メカニズム研究の最前線を報告する。木村は大脳基底核の予測メカニズムを報酬に偏った従来の視点から拡張した。小川は大脳基底核に異なる極性の予測誤差信号を見出し、海馬にも探索の目を向けている。リオスは海馬鋭波リップルの発生条件と報酬系が関わる機能的意義を問い直した。栁澤はヒト頭蓋内脳波を用いて海馬鋭波リップルと自発的思考との関係を明らかにした。この新展開を共有し脳の予測機能の理解を深めたい。
