講演情報
[18]アーチサポートテーピングによる着地時膝外反抑制効果とNavicular Drop量を用いた適応指標の検討
*上池 浩一1、藤本 弘昭1 (1. 社会医療法人仁生会細木病院リハビリテーション課)
キーワード:
アーチサポートテープ、膝外反角度変化量、Navicular Drop量
【はじめに,目的】片脚着地動作における動的膝外反は下肢外傷の危険因子の一つとされる.一方,足部内側縦アーチ(MLA)低下に伴う足部過回内は膝外反増大と関連する可能性が示唆されている.MLA低下に対する介入としてアーチサポートテーピング(AST)があるが,即時効果や適応指標に関する報告は少ない.本研究は,ASTが着地時膝外反を即時的に抑制するか検証し,MLA低下の程度がAST適応指標となり得るか検討した.
【方法】対象はNavicular Drop(ND)量10mm以上の成人50名とした.上前腸骨棘,膝蓋骨中央,足関節中央にマーカーを貼付し,30cm台からの片脚着地動作を前方より撮影した.初期接地時および最大膝外反時における3点で形成される角度を計測し,180°から減じた値を膝外反角度とした.両時点の差を膝外反角度変化量とし,測定再現性は測定標準誤差および最小可検変化量(MDC95)で評価した.AST貼付前後における膝外反角度変化量の比較には対応のあるt検定を用いた.また,AST貼付による膝外反角度減少量がMDC95を超えた者をResponderと定義し,ND量との関連を検討した.さらにロジスティック回帰分析およびROC解析を行った.有意水準は5%とした.
【倫理的配慮,説明と同意】本研究は所属施設倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号:26-医学研-03).対象には研究内容を説明し,書面にて同意を得た.
【結果】膝外反角度変化量のMDC95は2.43°であった.膝外反角度変化量はAST貼付前5.8±0.5°から貼付後3.1±0.5°へ有意に減少し(平均差2.7°,p<0.001),平均差はMDC95を上回った.Responderは27名(54%),non-Responderは23名(46%)であり,ND量はResponder19.9±5.4mm,non-Responder15.5±5.0mmでResponderが有意に大きかった(p=0.02).ロジスティック回帰分析ではND量がResponderの有意な予測因子となり(OR: 1.03,p=0.04),ROC解析ではAUC 0.921(95% CI: 0.845-0.997,p<0.001),カットオフ値16mm,感度86.4%,特異度82.1%であった.
【考察】ASTは足部過回内を抑制し,上行性運動連鎖を介して着地時膝外反を軽減すると考えられる.また,ND量が大きい者ほど改善が得られやすく,ND量16mmはResponder判別の有用なカットオフ値となる可能性が示唆された.以上より,ND量はAST適応判断の簡便な臨床指標として有用であると考えられる.
【方法】対象はNavicular Drop(ND)量10mm以上の成人50名とした.上前腸骨棘,膝蓋骨中央,足関節中央にマーカーを貼付し,30cm台からの片脚着地動作を前方より撮影した.初期接地時および最大膝外反時における3点で形成される角度を計測し,180°から減じた値を膝外反角度とした.両時点の差を膝外反角度変化量とし,測定再現性は測定標準誤差および最小可検変化量(MDC95)で評価した.AST貼付前後における膝外反角度変化量の比較には対応のあるt検定を用いた.また,AST貼付による膝外反角度減少量がMDC95を超えた者をResponderと定義し,ND量との関連を検討した.さらにロジスティック回帰分析およびROC解析を行った.有意水準は5%とした.
【倫理的配慮,説明と同意】本研究は所属施設倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号:26-医学研-03).対象には研究内容を説明し,書面にて同意を得た.
【結果】膝外反角度変化量のMDC95は2.43°であった.膝外反角度変化量はAST貼付前5.8±0.5°から貼付後3.1±0.5°へ有意に減少し(平均差2.7°,p<0.001),平均差はMDC95を上回った.Responderは27名(54%),non-Responderは23名(46%)であり,ND量はResponder19.9±5.4mm,non-Responder15.5±5.0mmでResponderが有意に大きかった(p=0.02).ロジスティック回帰分析ではND量がResponderの有意な予測因子となり(OR: 1.03,p=0.04),ROC解析ではAUC 0.921(95% CI: 0.845-0.997,p<0.001),カットオフ値16mm,感度86.4%,特異度82.1%であった.
【考察】ASTは足部過回内を抑制し,上行性運動連鎖を介して着地時膝外反を軽減すると考えられる.また,ND量が大きい者ほど改善が得られやすく,ND量16mmはResponder判別の有用なカットオフ値となる可能性が示唆された.以上より,ND量はAST適応判断の簡便な臨床指標として有用であると考えられる.
