講演情報
[43]腰椎術後急性期における生活動作困難感と股関節屈曲可動域の関連
*佐野 亘1,2、友成 健1、植村 愛斗1、山田 めぐみ1、松浦 哲也1、西良 浩一2 (1. 徳島大学病院 リハビリテーション部、2. 徳島大学大学院 運動機能外科学分野)
キーワード:
LSDI、股関節可動域、日常生活動作
【はじめに,目的】
腰椎疾患術後は神経症状や疼痛の軽減が得られる一方で、日常生活動作に困難感を示す症例も存在する。生活動作困難感を評価する指標として、Lumbar Stiffness Disability Index(LSDI)がある。現在、LSDIには体幹屈曲・股関節機能が重要と報告されているが、術後急性期から評価した報告が少ない。そこで本研究の目的は腰椎術後急性期患者における生活動作困難と股関節可動域、腰椎機能障害および疼痛関連障害、疼痛強度との関連を検討することである。
【方法】
本研究は横断研究である。対象は2025年4月〜2026年6月に当院で腰椎疾患に対して手術が施行された104名である。除外基準は質問紙回答困難、データ欠損例とした。評価項目は生活動作困難感の評価として日本語版LSDI合計点および各項目を用いた。LSDIは腰椎不撓性に伴う日常生活動作困難感を15項目5件法で評価し、得点が高いほど困難感が強い。股関節可動域はゴニオメーターで測定を行った。腰椎機能障害と疼痛の評価には日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOA-BPEQ)の腰椎機能障害、疼痛関連障害、疼痛強度の評価はNumerical Rating Scale(NRS)とした。各評価項目とLSDIとの関連をSpearmanの順位相関係数で検討した。統計解析にはEZR version 1.70を使用し、有意水準は5%とした。
【倫理的配慮,説明と同意】
本研究は徳島大学病院倫理委員会(承認番号:4835号)の承認を得た。対象者には研究の趣旨を説明し同意を得た。
【結果】
最終的な対象者は30名であった(年齢:69.4±14.8歳、性別:男性11名、在院日数:18.5±8.2日)。LSDI合計点はJOA-BPEQ腰椎機能障害スコアと強い負の相関を認めた(r=-0.843)。股関節可動域は、股関節屈曲可動域のみLSDI合計点と負の相関を認めた(r=-0.370)。さらに、股関節屈曲可動域はLSDI5(腰をかがめて床のものを拾う)、8(お風呂で腰をかがめて足を洗う)、11(足の爪を切る)、14(床に寝る、または床から起き上がる)とも有意な負の相関を認めた。一方、疼痛関連障害、NRSとは有意な相関を認めなかった。
【考察】
本研究の結果から、腰椎術後急性期患者の生活動作困難感は、腰椎機能障害および股関節屈曲可動域といった身体機能要因を反映している可能性が示唆された。
腰椎疾患術後は神経症状や疼痛の軽減が得られる一方で、日常生活動作に困難感を示す症例も存在する。生活動作困難感を評価する指標として、Lumbar Stiffness Disability Index(LSDI)がある。現在、LSDIには体幹屈曲・股関節機能が重要と報告されているが、術後急性期から評価した報告が少ない。そこで本研究の目的は腰椎術後急性期患者における生活動作困難と股関節可動域、腰椎機能障害および疼痛関連障害、疼痛強度との関連を検討することである。
【方法】
本研究は横断研究である。対象は2025年4月〜2026年6月に当院で腰椎疾患に対して手術が施行された104名である。除外基準は質問紙回答困難、データ欠損例とした。評価項目は生活動作困難感の評価として日本語版LSDI合計点および各項目を用いた。LSDIは腰椎不撓性に伴う日常生活動作困難感を15項目5件法で評価し、得点が高いほど困難感が強い。股関節可動域はゴニオメーターで測定を行った。腰椎機能障害と疼痛の評価には日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOA-BPEQ)の腰椎機能障害、疼痛関連障害、疼痛強度の評価はNumerical Rating Scale(NRS)とした。各評価項目とLSDIとの関連をSpearmanの順位相関係数で検討した。統計解析にはEZR version 1.70を使用し、有意水準は5%とした。
【倫理的配慮,説明と同意】
本研究は徳島大学病院倫理委員会(承認番号:4835号)の承認を得た。対象者には研究の趣旨を説明し同意を得た。
【結果】
最終的な対象者は30名であった(年齢:69.4±14.8歳、性別:男性11名、在院日数:18.5±8.2日)。LSDI合計点はJOA-BPEQ腰椎機能障害スコアと強い負の相関を認めた(r=-0.843)。股関節可動域は、股関節屈曲可動域のみLSDI合計点と負の相関を認めた(r=-0.370)。さらに、股関節屈曲可動域はLSDI5(腰をかがめて床のものを拾う)、8(お風呂で腰をかがめて足を洗う)、11(足の爪を切る)、14(床に寝る、または床から起き上がる)とも有意な負の相関を認めた。一方、疼痛関連障害、NRSとは有意な相関を認めなかった。
【考察】
本研究の結果から、腰椎術後急性期患者の生活動作困難感は、腰椎機能障害および股関節屈曲可動域といった身体機能要因を反映している可能性が示唆された。
