講演情報
[41]高齢者のPhase AngleとSkeletal Muscle Mass Indexとの関係
*折坂 修飛1、出口 憲市2、森 和之1 (1. 徳島県鳴門病院 リハビリテーション技術科、2. 徳島県鳴門病院 医療技術局)
キーワード:
Phase Angle、Skeletal Muscle Mass Index、サルコペニア
【はじめに,目的】
サルコペニアは,女性では動脈硬化性疾患の発症率上昇や転倒,骨折及びフレイル発症のリスクを上昇させると報告されている.その予防としては活動性向上,改善には一定の負荷をともなう筋力トレーニングが必要と報告されている.このサルコペニアは高齢者の公衆衛生上の大きな課題であり,骨格筋量を定量的に評価する方法として,電気インピーダンス法が普及している.一方,Phase Angle (PA) はサルコペニアとの関連性も報告されているが,その閉経後の高齢女性におけるサルコペニアとの関連性については,明らかにされていない.そこで本研究では,高齢者及びサルコペニアに該当する高齢者のPAとSkeletal Muscle Mass Index (SMI) の関係性を検討した.
【方法】
対象者は地域在住の健常高齢者333名をHG群(女性,年齢:70.0±5.6歳,BMI:23.8±3.1kg/m2) とし,Asian Working Group for Sarcopenia (AWGS 2019 criteria.SMI of < 5.7 kg/m²) に該当するSarcopenia group をSG群(88名,年齢:69.3±6.1歳,BMI:21.6±2.5kg/m2) とした.測定項目としては,身体組成 (inBody) によるPA,SMI,baPWV,膝伸展筋力等をそれぞれ実施した.対象者は,地域コミュニティに参加している活動的な女性であった.PAとその他の評価項目との関係性については,それぞれの正規性を確認後にPearsonの積率相関係数,Spearmanの順位相関係数を用いて検証した.統計解析にはSPSSver24.0を使用しており,危険率は5%未満を有意水準として採用した.
【倫理的配慮,説明と同意】
本研究は,ヘルシンキ宣言に沿った研究であり,徳島県鳴門病院における研究倫理委員会の承諾 (受付番号: 1327) を得たものである.対象者には,インフォームドコンセントを得た後に研究を開始した.
【結果】
PAとSMIの関係性について,HG群ではr = 0.417, p < 0.0001であり,SG群ではr = 0.262, p = 0.014であった.この結果から,HG群においては,中等度の関連性を認めた.
【考察】
本研究の重要な点として,HG群のPAとSMIには関連性が認められたが,SG群では先行研究と異なり相関がみられなかったことである.今回の対象者は,サルコペニアの基準に該当していたが,地域コミュニティによる健康教室に参加している高齢女性であり,骨格筋量が低下していても,現状でアクティブな生活をしていることが影響している可能性が考えられた.今後は,多変量解析等により多角的な検証やトレーニング研究により因果関係を証明する必要があると考えられた.
サルコペニアは,女性では動脈硬化性疾患の発症率上昇や転倒,骨折及びフレイル発症のリスクを上昇させると報告されている.その予防としては活動性向上,改善には一定の負荷をともなう筋力トレーニングが必要と報告されている.このサルコペニアは高齢者の公衆衛生上の大きな課題であり,骨格筋量を定量的に評価する方法として,電気インピーダンス法が普及している.一方,Phase Angle (PA) はサルコペニアとの関連性も報告されているが,その閉経後の高齢女性におけるサルコペニアとの関連性については,明らかにされていない.そこで本研究では,高齢者及びサルコペニアに該当する高齢者のPAとSkeletal Muscle Mass Index (SMI) の関係性を検討した.
【方法】
対象者は地域在住の健常高齢者333名をHG群(女性,年齢:70.0±5.6歳,BMI:23.8±3.1kg/m2) とし,Asian Working Group for Sarcopenia (AWGS 2019 criteria.SMI of < 5.7 kg/m²) に該当するSarcopenia group をSG群(88名,年齢:69.3±6.1歳,BMI:21.6±2.5kg/m2) とした.測定項目としては,身体組成 (inBody) によるPA,SMI,baPWV,膝伸展筋力等をそれぞれ実施した.対象者は,地域コミュニティに参加している活動的な女性であった.PAとその他の評価項目との関係性については,それぞれの正規性を確認後にPearsonの積率相関係数,Spearmanの順位相関係数を用いて検証した.統計解析にはSPSSver24.0を使用しており,危険率は5%未満を有意水準として採用した.
【倫理的配慮,説明と同意】
本研究は,ヘルシンキ宣言に沿った研究であり,徳島県鳴門病院における研究倫理委員会の承諾 (受付番号: 1327) を得たものである.対象者には,インフォームドコンセントを得た後に研究を開始した.
【結果】
PAとSMIの関係性について,HG群ではr = 0.417, p < 0.0001であり,SG群ではr = 0.262, p = 0.014であった.この結果から,HG群においては,中等度の関連性を認めた.
【考察】
本研究の重要な点として,HG群のPAとSMIには関連性が認められたが,SG群では先行研究と異なり相関がみられなかったことである.今回の対象者は,サルコペニアの基準に該当していたが,地域コミュニティによる健康教室に参加している高齢女性であり,骨格筋量が低下していても,現状でアクティブな生活をしていることが影響している可能性が考えられた.今後は,多変量解析等により多角的な検証やトレーニング研究により因果関係を証明する必要があると考えられた.
