講演情報
[SS-11-01]大学の国際化、多様化に向けた留学生受け入れの課題とそれを踏まえた新たな留学生募集戦略
*高橋 清隆1、*芦沢 真五2、*伊藤 修一3、*李 欣立3 (1. 関西国際大学、2. 神田外語大学、3. 株式会社GES)
キーワード:
留学生の受け入れ、大学の国際化、大学の多様化
コロナ禍以降、日本人学生の内向化が進んでいる一方、大学の国際化の重要性は一段と高まっています。そのためにも、大学の国際性、多用性を高めるためには留学生の受け入れが重要になっています。また、急激な少子化が進む中、多くの私立大学では、経営資源としての留学生の受け入れも急務と言えます。
本セッションでは、高等教育を取り巻く経営環境を俯瞰したうえで、中国における日本留学市場の変化と、それに対応する現地教育機関・日本の大学の連携可能性について、最新の事例を交えて紹介します。近年、中国の高校生や大学生の間で、日本留学への関心が再び高まりつつあります。本年5月に、日本へ留学を希望している中国現地の高校生に対し、SNSを活用したアンケート調査を実施し、その背景や志向の変化について分析していきますので、本セッションではその結果について共有させていただきます。またその一方で、日本の大学が留学生受け入れに際してどのような点が課題となっているのかについても、昨年実施したアンケート調査(国公私立74大学が回答)に基づき報告いたします。日本の大学は、留学生募集に関しプロダクトアウト的な手法でリクルート活動を展開していますが、両アンケート結果をもとに、マーケットイン的な手法へと切り替える必要性について提示していきたいと考えています。
他方、留学生の受け入れに関して、2025年4月に、文部科学省より「外国人留学生の在籍管理が適正に行われない大学等に対する指導指針」が出され、更に6月には「外国人留学生の在籍管理の徹底に関する新たな対応方針」も公表されるなど、安易な受け入れに対する罰則も打ち出されてきました。行政における今後の政策の可能性についても考察します。
これらを踏まえ、本セッションでは、日本の大学が現地の教育機関とどのように連携し、効果的な留学生募集や育成につなげることができるのか、推薦制度、現地入試、コース設計支援など、具体的な連携事例をもとに実践的なヒントを提供し、参加者の皆様と共に今後の展望を考える機会にしていきたいと思います。
本セッションでは、高等教育を取り巻く経営環境を俯瞰したうえで、中国における日本留学市場の変化と、それに対応する現地教育機関・日本の大学の連携可能性について、最新の事例を交えて紹介します。近年、中国の高校生や大学生の間で、日本留学への関心が再び高まりつつあります。本年5月に、日本へ留学を希望している中国現地の高校生に対し、SNSを活用したアンケート調査を実施し、その背景や志向の変化について分析していきますので、本セッションではその結果について共有させていただきます。またその一方で、日本の大学が留学生受け入れに際してどのような点が課題となっているのかについても、昨年実施したアンケート調査(国公私立74大学が回答)に基づき報告いたします。日本の大学は、留学生募集に関しプロダクトアウト的な手法でリクルート活動を展開していますが、両アンケート結果をもとに、マーケットイン的な手法へと切り替える必要性について提示していきたいと考えています。
他方、留学生の受け入れに関して、2025年4月に、文部科学省より「外国人留学生の在籍管理が適正に行われない大学等に対する指導指針」が出され、更に6月には「外国人留学生の在籍管理の徹底に関する新たな対応方針」も公表されるなど、安易な受け入れに対する罰則も打ち出されてきました。行政における今後の政策の可能性についても考察します。
これらを踏まえ、本セッションでは、日本の大学が現地の教育機関とどのように連携し、効果的な留学生募集や育成につなげることができるのか、推薦制度、現地入試、コース設計支援など、具体的な連携事例をもとに実践的なヒントを提供し、参加者の皆様と共に今後の展望を考える機会にしていきたいと思います。