講演情報

[SS-3-01]日本と韓国における交換留学生のためのインターンシップ・プログラム: ケーススタディ

*太田 浩1、*Daejoong SON2、*阿部 仁1 (1. 一橋大学、2. 建国大学校)
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キーワード:

交換留学生、韓国、日本、インターンシップ、事例研究

交換留学生はインターンシッププログラムを通じて国際部とどのように関わることができるのか?(韓国建国大学のケーススタディ)
過去20年間、韓国の高等教育機関は、国内外を問わず国際化の分野で視野を広げてきた。
あまりに急速に進んだため、留学生を支援するためのサポート体制が十分に確立されていないのが現状である。建国大学では、国際課で働くインターンシップ・プログラムを提供している。このプログラムは、国際課と参加するインターンの双方にメリットを提供することを目的としている。具体的には、インターン生は参加することで実務経験を積むことができ、国際課はインターン生の知識やスキル(動画作成、SNS管理、データ分析など)を活用することができる。
本講演では、国際化に関する韓国の高等教育を国レベルで紹介し、大学の方針や取り組みを紹介するとともに、当オフィスが実施しているインターンシップ・プログラムについて紹介したい。
本セッションでは、建国大学国際交流室のインターンシッププログラムを中心に、国際交流室が提供するサポート体制について紹介する。


チャンスをつかむ:日本語能力試験N1なしで交換留学生が日本の仕事文化を探求する方法

留学生にとって、日本でのキャリアを模索することは、限られた滞在時間や、多くのインターンシップで求められる日本語能力など、難しいことである。HUは、交換留学生に日本の仕事の価値観を身近に感じてもらうため、2つのキャリア探索プログラムを提供している。

2019年から同大学は、新入留学生が日本の企業文化を理解できるよう、夏休みに「一橋インターンシップ・プログラム(HIP)」を実施している。当初は英語で実施されていたが、日本語能力が高くないと有意義な業務に就くことができず、不満が募るという問題があった。結局、日本語能力は必須条件となり、多くの英語圏の学生は参加できなくなった。

回避策を模索した結果、HUは春休みに新しい短期プログラムを追加した: ヒドゥン・オポチュニティ・パースート(HOP)である。このプロジェクトベースの学習プログラムでは、交換留学生と日本人学生が一緒になって、企業訪問やビジネスプランニングを通して酒蔵ツーリズムを探求した。この地域に根ざした、相互に有益なプログラムが、参加学生のキャリアに関する洞察力をどのように刺激したかを紹介する。