講演情報

[WS-D-01]学生の多様性/変容の“可視化”:BEVI-ChatGPTの活用

*西谷 元1、*大西 好宣2、*市村 光之 5、*高城 宏行3、*水松 巳奈4、*中村 絵里2、*蒙 韞6、*小早川 裕子4 (1. 広島大学/創価大学、2. 千葉大学、3. 玉川大学、4. 東洋大学、5. 横浜国立大学、6. 新潟大学)
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キーワード:

多様性の可視化、AIによるフィードバック、学生と教職員の比較、DEI(多様性・公正・包摂)、データに基づく内省、教育実践への応用、構造的・客観的な評価

【背景】
 近年、国際教育プログラム(留学、COIL、国際共修など)では、実施(Output)だけではなく、客観的Evidenceを伴った学生の変容(Outcome)の証明が求められるようになってきています。例えば、2025年度「世界展開力強化事業」公募要領では、学習成果の「調査・測定」が明記され、これまで行われていた事後アンケート評価と比べると、パラダイムシフトが生じているように思えます。
 2021年からの「国際化促進フォーラム」事業では、各大学が行う国際教育プロジェクトの客観的評価がその目的とされ、BEVIの導入が推進されました。BEVI導入大学は現在では50校以上になり、従来から実施されてきた満足度調査やアンケートとともに、客観的測定を利用した測定・比較・共有も可能となってきています。

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【ワークショップの目的】
 このワークショップでは、客観的測定ツールの一つであるBEVIの活用事例を通じて、データをどのように教育実践に活かせるかを参加者間で共有・議論することを目的とします。
 BEVIを実際に受検いただき、個人別スコアに基づくフィードバック(BEVI-AI)も体験していただきます。BEVI-AIは、一般的なAIではなく、心理検査に基づく個人スコアに基づく応答になります。これにより、教職員が自身の価値観・多様性に気づくとともに、学生や他の教職員との違いを理解しながら、教育実践にどのように関わるかを考える機会を提供できればと思っています。
 他の客観的テストデータとの比較も大歓迎です。

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【ワークショップ全体セッション】
・BEVIのビッグデータによるDEIとは?グローバル人材とは?
・ワークショップ参加者はすべてグローバル人材なのか?
・BEVIシステムのWithin Group Report等を用いると、どのように視覚的な情報提示・共有ができるのか
・教職員はグローバル化について価値観を共有できているのか?ー個人スコアと、全体・グループのスコアの比較
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【グループセッション】
•グループ内で、参加者の相違を議論(※BEVIを実際にプログラムで活用している参加大学の教員がファシリテーターを務めます)
•サンプル学生の個人スコア・グループスコアとの比較による、「教育担当者と学生の間に存在するギャップの有無」について
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【総括・Q&A】
•分析の次のステップとして、結果をどのように教育実践にいかせるのか
•導入を検討する際の懸念や課題について、導入大学の事例・経験を共有
•参加者の活用イメージの具体化