講演情報

[SS-17-01]選択科目から必修へ:国際共修の大規模実施と学修成果・課題の検証

*末松 和子1、*楊 殿閣1、*猿田 静木1、*湊 洵菜1 (1. 東北大学)

キーワード:

国際共修、異文化間教育、学修成果、教育実践改善

受講者に求められる 事前の知識・経験等
特になし

受講者が受講前に取り組む 事前課題等
特になし

概要
本セッションでは、文部科学省「ソーシャルインパクト創出支援事業」において必修化が求められている国際共修活動を、留学生を含む約3000名の学生を対象に全学的に実施した事例を取り上げる。本セッションは、①全受講者を対象とした国際共修の実施過程において直面した課題およびそこから得られた示唆の共有、②参加学生の学修成果の検証、の二点を主たる柱とする。設計・準備・実施・評価に至る一連のプロセスを俯瞰するとともに、国際共修に対する関心や経験の有無にかかわらず実施された教育実践の中で生じた課題と対応を整理する点に特徴がある。特に、これまで主として自発的に履修する学生を中心に議論されてきた枠組みを拡張し、異文化交流や留学に必ずしも関心を持たない学生層を含めた教育実践としての可能性と課題を明らかにすることで、国際共修の意義をより包括的に捉え直すことを目的とする。具体的には、必修活動としての導入にあたり、学習目標の設定と学修成果の位置づけ、授業設計、教職員間の連携体制の構築、ファシリテーションを担う人材の育成と配置など、運営上の要点を整理する。また、実施過程で顕在化した課題として、スケール拡大に伴う運営上の制約、学生間の関与度のばらつき、学習効果の均質化といった論点を取り上げ、それらに対する対応および改善の工夫を示す。さらに、国際共修ルーブリックを用いて実施した調査結果をもとに、学生の意識変化や異文化に対する認識の変容について報告する。これらの検討を通じて、制度設計、実施運営、評価の各段階に関する留意点を整理し、今後の導入を検討している教職員に向けた実践的示唆を提示する。