講演情報
[A-12-12]初年次情報教育における表計算ソフト習熟度と学修行動の関連分析
〇小渡 悟1 (1. 沖縄国際大学)
キーワード:
情報リテラシー教育、表計算ソフト、初年次教育、学修行動
本研究では,大学初年次情報教育における表計算ソフトExcelの事前習熟度と,授業期間中の学修行動および成績指標との関連を検討した。2024年度前期に開講された情報処理系共通科目2クラスの履修者を対象とし,出席・成績データ65名分,事前習熟度調査52名分を分析した。事前調査では,Excelの操作26項目について3件法で回答を求め,基本・データ操作,ワークシート操作,グラフ操作,計算式・関数,ページ設定・印刷の5領域に分類して得点化した。分析の結果,事前総合点の平均は11.17点,事前平均は0.43点であり,多くの学生が授業開始時点でExcel操作に不安を有していた。特に複数シート操作,絶対参照,ページ設定・印刷に関する未習熟が目立った。事前平均と期末表計算得点の相関は有意ではなかった一方,表計算課題提出数は期末表計算得点および最終評価点と正の関連を示した。これらの結果から,初年次情報教育では,入学時点の自己評価のみを前提とせず,基礎操作から応用操作へ段階的に進める課題設計と,課題提出状況に基づく早期支援が重要であることが示唆された。
