講演情報
[ABT-1-04]セマンティック通信を見据えたマルチスケールセンシングと学習の融合によるデジタルツイン基盤
〇石田 繁巳1 (1. 公立はこだて未来大学)
キーワード:
デバイスフリーセンシング、クロスレイヤ協調設計、CPS: サイバーフィジカルシステム
近年,サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させるサイバーフィジカルシステム(CPS)やデジタルツインの実現に向けて,物理世界の動的な動態を「常に」かつ「自然に」捉え続けるセンシングインフラの構築が不可欠となっている.しかし,専用センサを大量に配備する従来手法では,設置コスト,デバイスのバッテリー寿命,および膨大な生データ伝送に伴う通信帯域の逼迫が実用上の大きな障壁であった.本稿では,これらの課題を抜本的に解決すべく,筆者らがこれまで推進してきた「通信・センシング・学習の融合」による多層的なアプローチについて概説する.マクロなデバイスフリーセンシング技術とその実現に向けて必要となる機械学習を用いた効率的な特徴抽出手法を解説する.そして,ミクロなパーソナルセンシングとして,身体調和型プラットフォームのビジョンを示し,超低電力指輪型無線デバイスにおける回路・アンテナ・通信プロトコルのクロスレイヤ協調設計や,無線給電とデータ通信の同時融合によるバッテリーフリー化の取り組みを紹介する.これらを統合した「マルチスケールな協調センシングアーキテクチャ」の重要性を指摘し,エッジデバイス側で抽出した意味情報のみを伝送することで通信量を劇的に削減する「セマンティック通信」の具現化に向けた未来の展望を議論する.
