講演情報
[B-10B-02]光伝送路入力パワーを低減したインコヒーレント前方励起ラマンアンプ
◎林 駿弥1、尾形 大地1、高坂 繁弘1、中西 倫宏1、吉田 順自1、杉崎 隆一1 (1. 古河電気工業株式会社)
キーワード:
インコヒーレント励起、前方励起ラマン、分布ラマン増幅器、長距離光伝送
本研究では、光伝送路への総入力パワー低減を目的としたインコヒーレント前方励起分布ラマン増幅器(DRA)の新規構成を提案し、その有効性を評価した。従来のインコヒーレント励起光源(iPUMP)を用いた前方励起DRAはRIN転送の抑制に優れる一方、出力が低いため、コヒーレント励起光源(cPUMP)を併用する二次励起構成が用いられてきた。しかし長距離伝送では総入力パワーが1 Wを超える場合があり、実運用上の制約となる。本稿では、LRA(集中ラマン増幅器)によりiPUMPを事前増幅する構成を採用し、伝送路への入力励起光パワーを低減する手法を検討した。提案構成では、2波のiPUMPを合波後、DCFおよび3波長のcPUMPで構成されるLRAで増幅し、C帯32チャネル信号と共に100 kmのSMFで周回伝送した。測定の結果、平均利得は従来構成と同等であり、Q値6.0 dBにおける最大伝送距離も約1800 kmと同レベルを維持した。一方で入力励起光パワーは710 mWから373 mWへと約52%低減された。これにより総入力パワーを500 mW以下に抑制可能であることが示された。
