講演情報

[B-16-19]待ち行列遅延情報を用いた送信側遅延補償型輻輳制御手法に関する一検討

〇有山 和志1、クーンセン タンター1、大崎 博之1 (1. 関西学院大学)

キーワード:

輻輳制御、スミス予測器、待ち行列遅延

本稿は、広域ネットワークにおいて、伝搬遅延のために古い待ち行列遅延情報へ基づいて送信レートを制御すると、遅延の増加や振動が生じる問題を扱う。ルータは通過パケットへ待ち行列遅延のみを書き込み、受信側がACKで送信側へ返送する。送信側では、一次低域通過フィルタで観測値を平滑化し、過去の自フローの送信レート履歴を用いるスミス予測器によってRTT中の待ち行列遅延変化を推定し、目標遅延との差に応じて送信レートを更新する。シミュレーションにより、提案方式が伝搬遅延の増大に伴う平均待ち行列遅延の増加を緩和し、待ち行列遅延の振動幅を小さくする傾向を確認した。これにより、送信側での遅延補償が待ち行列遅延の増加および振動を抑制する基本特性を持つことを示した。