講演情報
[B-1B-07]ヌル形成におけるフェーズドアレー素子数と制御精度
◎高橋 林太郎1、幸谷 智1 (1. 東京電機大学)
キーワード:
フェーズドアレー、無線回線遮断、ヌル形成、ディジタル制御
Wi-Fiアクセスポイント等への不正な接続解除攻撃(Deauthentication attack)を防ぐ防御手法として、フェーズドアレーアンテナを用いて攻撃端末の方向にのみヌルを形成し、物理的に通信を遮断する手法が提案されている。しかし、実機を3素子で構成した場合、移相器の個体差により位相制御において10ビットの精度を実現することが困難であり、的確にヌルを形成できない課題があった。そこで、本研究ではフェーズドアレーを構成するアンテナ素子数を増やすことで、位相制御に必要なビット数を低減する手法を提案する。全周囲に対してヌル点が生成可能な角度範囲(カバー率)と移相器の制御ビット数の関係を計算した結果、3素子および4素子構成では全周をカバーするために移相精度2.8度に相当する、6ビット以上の制御が必要であった。一方、アンテナ素子数を増やすことで同じビット数でもカバー率は上昇する傾向が確認され、素子数を6素子に増やした場合、全周カバーに必要な制御ビット数を3ビットにまで低減できることが明らかになった。 本提案により、移相設定に要求される制御精度を大幅に緩和することが可能となり、実機構成の容易化に寄与することが示された。今後は本手法に基づく実機を構成し、測定による評価を行う予定である
