講演情報

[B-6-30]データストリームのための FEC 技術を導入した
中継ルータの適用方法に関する研究

◎△副田 侑之介1、佐当 百合野2、伊藤 友輔1 (1. 北九州市立大学大学院 国際環境工学研究科、2. 佐世保工業高等専門学校 情報知能工学科)

キーワード:

前方誤り訂正、中継ルータ方式、オーバーヘッド

近年,IoT技術を活用した災害時の情報収集や医療モニタリングなどのサービスが普及しており,リアルタイム性と信頼性を両立した通信が求められている.この課題に対し,先行研究では中継ルータに前方誤り訂正(Forward Error Correction:FEC)技術を導入する手法が提案されているが,FECパケットの付加によるネットワークオーバーヘッドの影響は十分に検討されていない.そこで本研究では,中継ルータにFEC処理を導入した4手法(Overall,Each Hop,Overlap,Overall+Focus)を対象とし,信頼性,リアルタイム性,およびオーバーヘッドを総合的に評価した.評価にはネットワークシミュレータns-3を用い,複数センサからサーバへデータを送信する集約型IoT環境を想定した.また,中間リンクにパケットロスが集中するネットワーク環境を設定し,パケットロス率,スループット,および回復に利用されなかったFECパケットの割合を評価指標とした.その結果,OverlapおよびOverall+Focusは,高い信頼性とリアルタイム性を維持しながら,オーバーヘッドの増加を比較的抑制できることを確認した.これは,OverlapではFEC処理区間を重ねることで回復機会を増やしつつ不要な冗長化を抑制でき,Overall+Focusではロス率の高い区間に重点的にFEC処理を適用することで,効率的な冗長化を実現できるためと考えられる.