講演情報

[BI-9-04]6G時代の無線デジタルツイン実現に向けた研究開発の現状と課題

〇片岡 慎一郎1、家 哲也1、髙谷 翔平1、佐藤 栄作1、井下 貴仁1、西浦 升人1 (1. 株式会社構造計画研究所)

キーワード:

無線デジタルツイン、ワイヤレスエミュレーション、ワイヤレスエミュレータ、6G、OpenAirInterface、ネットワークシミュレータ、チャネルエミュレータ

Beyond 5G/6G時代に向けて,AIを活用したネットワーク最適化(AI-RAN),通信とセンシングの融合(ISAC),非地上系ネットワーク(NTN)などの新たな無線通信技術の研究開発が進展している.一方で,これらの技術を実環境のみで評価することは,多数の基地局や端末を必要とすることからコストや再現性の面で課題がある.そのため,現実世界の無線環境をサイバー空間上に再現し,設計・評価・運用へ活用する無線デジタルツインへの期待が高まっている.

本稿では,無線デジタルツイン実現に向けた課題を整理するとともに,著者らが取り組む6G検証プラットフォーム(6GPF)を中心とした研究開発について紹介する.6GPFは,シミュレーション,エミュレーション,実機検証を統合し,電波伝搬から通信システム動作,さらにはネットワーク運用・制御までを一貫して評価することを目的とした評価基盤である.
特に,レイトレーシングと通信システムを統合した無線デジタルツイン環境,OAIベースのネットワークシミュレータ,チャネルエミュレータの研究開発に加え,NICTが開発を進めるワイヤレスエミュレータの利活用を通じて,シミュレーションから実機評価までを連続的に接続するワイヤレスエミュレーション技術について述べる.さらに,無線デジタルツイン実現に向けた今後の研究課題として,スケーラビリティ,リアルタイム性およびモデル妥当性について議論する.