講演情報
[P29-18]遺伝性腫瘍に対する健康管理計画表「私のカルテ」の活用について
○川上 耕史1, 谷口 真紀6, 橋本 幸直3, 武田 啓志3, 高村 通生3, 渡部 可那子3, 栗岡 裕子4, 奈良井 曜子4, 坪倉 かおり4, 大沼 秀行5, 山本 智彦5, 金澤 旭宣2 (1.島根県立中央病院 臨床腫瘍科, 2.島根県立中央病院 消化器外科, 3.島根県立中央病院 乳腺科, 4.島根県立中央病院 産婦人科, 5.島根県立中央病院 病理組織診断科, 6.島根県立中央病院 認定遺伝カウンセラー)
【目的】
近年はゲノム保険診療による遺伝学的検査の普及などにより、遺伝性腫瘍と診断される患者は増えてきている。しかし遺伝学的な情報の扱いはデリケートな側面があり、医学的な情報共有は自施設内に限られることが多い。一方で若い世代の患者についてはその後の生活圏の変化やライフイベントに応じて受診する医療機関も変化することが予想される。これらのことにより長期的な健康管理計画やサーベイランスについての情報共有の方法には多くの課題がある。
【方法】
当院では以前よりがん治療をおこなったがん患者に対して、かかりつけ医と当院で治療経過を共有するために、地域連携パスの中で「私のカルテ」という治療計画表を利用してきた。「私のカルテ」を患者さん自身が持つことで患者自身がこれまでの治療経過の情報を保持し今後のフォローアップの計画を把握するとともに、医療機関受診時に「私のカルテ」を持参いただくことで異なる医療機関での連続的な診療が可能であった。
今回遺伝性腫瘍についても健康管理・サーベイランスの長期的な計画を「私のカルテ」として患者に保持してもらうことで遺伝性腫瘍への理解とともに、どの医療機関を受診してもどのような遺伝情報に基づき現在どのようなサーベイランスを継続しているかを正確に伝えることが可能となり、長期的な健康管理・情報共有に役立てるのではないかと考え、遺伝性腫瘍の「私のカルテ」を作成した。
近年はゲノム保険診療による遺伝学的検査の普及などにより、遺伝性腫瘍と診断される患者は増えてきている。しかし遺伝学的な情報の扱いはデリケートな側面があり、医学的な情報共有は自施設内に限られることが多い。一方で若い世代の患者についてはその後の生活圏の変化やライフイベントに応じて受診する医療機関も変化することが予想される。これらのことにより長期的な健康管理計画やサーベイランスについての情報共有の方法には多くの課題がある。
【方法】
当院では以前よりがん治療をおこなったがん患者に対して、かかりつけ医と当院で治療経過を共有するために、地域連携パスの中で「私のカルテ」という治療計画表を利用してきた。「私のカルテ」を患者さん自身が持つことで患者自身がこれまでの治療経過の情報を保持し今後のフォローアップの計画を把握するとともに、医療機関受診時に「私のカルテ」を持参いただくことで異なる医療機関での連続的な診療が可能であった。
今回遺伝性腫瘍についても健康管理・サーベイランスの長期的な計画を「私のカルテ」として患者に保持してもらうことで遺伝性腫瘍への理解とともに、どの医療機関を受診してもどのような遺伝情報に基づき現在どのようなサーベイランスを継続しているかを正確に伝えることが可能となり、長期的な健康管理・情報共有に役立てるのではないかと考え、遺伝性腫瘍の「私のカルテ」を作成した。