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[G-P-32]Three-dimensional modeling and geological analysis of a submarine landslide in Toyama Bay using video imagery acquired by the Shinkai 6500

*Ryo Tateishi1, Noriko Kawamura2, Tatsuo Kanamaru3, Kuniyuki Furukawa4, Hiroki Minami5 (1. University of Toyama, 2. Japan Coast Guard Academy, 3. Nihon University, 4. Aichi University, 5. Japan Coast Guard)
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Keywords:

Toyama Bay,submarine landslide,Shinkai 6500,virtual outcrop

 富山湾沿岸は,震源から約80km離れているにも関わらず,令和6年能登半島地震発生の3分後に津波が到達した.これにより,地震を起こした海底活断層の運動のほかに、波源が存在する可能性が指摘された(地震調査研究推進本部地震調査委員会,2024).地震後に富山湾内で行われた海底地形調査や水中ドローン探査により,新期の海底地すべり痕跡が多数発見されたことから,その波源は海底地すべりであると推定されている(例えば,Minami et al., 2025; Minami & Kawamura, 2025).これらの海底地すべり痕跡の形成過程や,その底生生物への影響の解明を目的として,富山湾の北部の海域において2026年6月に深海曳航調査システム「ディープ・トゥ」および有人潜水艇「しんかい6500」を用いて海底の観察を行った.本研究では,特に富山湾北部に位置する令和6年能登半島地震時に発生した海底地すべり地形(Minami & Kawamura, 2025)を縦断する測線(水深1732~1573 m,長さ約2.6 km)において有人潜水艇での潜航調査を重点的に実施した.この調査海域では,幅約1 kmの海底谷が北東―南西方向に伸び,多段化した段丘状の平坦面がこれに沿って分布する.海底地すべり地形は下から3段目の平坦面の崖端〜最下位の平坦面(海底谷底の一段上)の崖端まで続き,海底地すべりに伴いその上部〜中部では崩落および削剥が,下部では堆積が生じたことが分かっている(Minami & Kawamura, 2025).潜航調査ではこのような地形の詳細が映像で捉えられた.この映像から抽出した連続画像に対して,しんかい6500の位置・姿勢情報を用いたSfM/MVS解析を適用し,削剥が生じた急斜面(水深1637〜1619 m)と,最下位の平坦面の崖端付近(水深1728〜1710 m)の三次元モデルを構築し,面構造の姿勢(走向・傾斜)を定量的に復元した.急斜面の上部は凹凸に富み,どちらも全体的には平坦で細粒堆積物に覆われるが,凸部では,斜面の最大傾斜方向と直交する北東―南西方向に複数の開口割れ目が並走し,割れ目の壁面には成層構造をなす地層が認められる.中部ではこの地層が大きく露出し,凹部から連続する谷状の地形をつくる.下部では,地層のブロックと細粒堆積物からなる凸状地形が認められる.これらの構造から,この範囲の崩壊様式は並進すべり(translational slide)とみなせる.また,最下位の平坦面は東向きに緩く傾斜し,崖端は北東―南西方向に直線的に連続する.崖の壁面には成層構造をなす地層が露出するが,露頭上では直線状を呈する南傾斜の面を境に上下の地層の連続性が失われ,傾きが大きく変化する.この壁面は比較的新鮮で,地震により崩壊したものとみなせる.また,地層中にみられる南傾斜の面は断層あるいは重力性のすべり面と解釈され,過去にもこの地域で海底変動が生じた可能性を示す.位置・姿勢を備えた三次元モデルは,海底露頭の精密な地質記載と定量的な構造解析を可能とした.本研究ではその一部を示したが,今後はより広範囲の三次元モデルを構築し,広域海底地形および堆積物の分析・解析結果と統合することで,調査範囲に認められる海底地すべり地形の形成過程の解明を目指す.

引用文献
地震調査研究推進本部地震調査委員会(2024)令和6年能登半島地震の評価(令和6年1月15日公表).URL:https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2024/20240101_noto_2.pdf
Minami, H., & Kawamura, N., 2025, Submarine landslides and mass movements in deep water caused by the 2024 Noto Peninsula earthquake, Japan. Landslides, 22, 2585-2592.
Minami, H., Umino, K., Tateishi, R., Kawamura, N., & Seo, N., 2025, Detecting submarine landslides caused by the 2024 Noto Peninsula Earthquake through repeat bathymetric surveys in Toyama Bay, Japan. Landslides, 22, 449-458.

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