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[T7-P-35]Flow process of the Kawagodaira rhyolite lava in the Izu Peninsula deduced from its surface topography

*Kuniyuki Furukawa1, Tatsuo Kanamaru2, Koji Uno3, Motohiro Tsuboi4 (1. Aichi University, 2. Nihon University, 3. University of Hyogo, 4. Kwansei Gakuin University)
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Keywords:

Rhyolite,Obsidian,Lava

 伊豆半島東部には,玄武岩から流紋岩に至る幅広い組成のマグマから構成される火山が多く分布しており伊豆東部火山群と呼ばれる.その中でも約3200年前 (Tani et al., 2013)に形成されたカワゴ平火山は,比較的規模が大きい流紋岩マグマの活動で特徴づけられる.カワゴ平噴火は,爆発的な噴火で開始され溶岩流へと遷移した.本研究ではその溶岩流の表面地形から,流動過程について考察した. カワゴ平溶岩は天城山西方約3 kmの位置を給源とし,北方に約4 km流動した.その表層部は黒曜石や軽石質の岩石で構成されている.層厚は末端付近において約70 mで,全体的には10°程度の斜面を流下したと考えられる.この溶岩について,静岡県点群データ (1mメッシュ)を使用し赤色立体地図を作成した.そこから読み取った表面地形をもとに以下のような流動過程を推測した.噴出した溶岩は約9°の斜面を北北西に約1.5 km流下したところで,< 5°の緩傾斜となりそれが200 mほど継続した.その緩傾斜地では明瞭な溶岩皺が発達している.約1.8 km流下したところで30 m程度の古地形の高まりに衝突し乗り上げた.一部の溶岩は高まりを乗り越え,反対側の谷に落下した.落下する直前の溶岩には黒曜石中に繊維状のガラスが発達するキャビテーションと考えられる構造が多く確認でき,このことから強い引張応力を受けていたことが推測される.その地形的高まりにより溶岩は流動方向を北北東に変え,再度約9°になった斜面を流れた.ここでフローの先端と北東側の二カ所において,溶岩皺が開きながら新しい2つのフローが現れた.これは溶岩が緩傾斜地を流動したことや地形的高まりに衝突したことで,内部の流動性の高い溶岩が前面に滞留して過剰圧となり,クラストを破って流出したと考えられる.つまり玄武岩溶岩によく観察されるブレイクアウトが起きたと考えられ,同様の現象はコルドンカウジェ2011年噴火の流紋岩溶岩でも確認されている (Magnall et al., 2017).北に流下したメインのフローからは,さらに西側へのフローに分かれた.最終的にメインフローは同心円状に広がりながら流動し停止した. 以上のように,カワゴ平溶岩は流紋岩組成で高粘性であるにも関わらず,低粘性溶岩のような構造やアスペクト比を有している.これは溶岩がガラス質であることから,ニュートン流体としてふるまったことが原因と考えられる (Magnall et al., 2017).また表面が冷却固化しクラストが形成された後にも高温の内部が流動的であったため,それに引きずられてクラストの変形が継続していた (宇野ほか, 本大会発表予定).流紋岩溶岩の噴出は観測例に乏しいため,本研究のように地形が良く保存されている流紋岩溶岩の研究は重要である.[文献] Tani et al. (2013) Radiocarbon, 55:748-752. Magnall et al. (2017) Front. Earth Sci., doi.org/10.3389/feart.2017.00044.

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