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[T14-O-5]Land use on Holocene marine terraces along the northern coast of the Noto Peninsula

*Yoshihiro MORINO1 (1. Pacific Consultants Co.,Ltd.)
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Keywords:

Holocene marine terraces,Noto Peninsula,land use


 能登半島日本海沿岸(外浦)では,完新世に形成されたと考えられている海成低位段丘が分布しており,基本的に3面(高位からL1面,L2面,L3面)に区分され,その高度はおおよそ標高3~7mの範囲に集中する(宍倉ほか2020).さらに段丘の形成時期については,L3面の離水年代が北中部(輪島市名舟~珠洲市大谷)では,3500年前前後または2000年前前後と推定されている(宍倉ほか2020).また,令和6年能登半島地震に伴う隆起によって能登半島北部沿岸一帯で海岸の離水現象が生じ,新たな海成段丘(4つ目の段丘面)が形成された(宍倉ほか2024).海岸隆起現象により形成された段丘面の土地利用状況を現地調査により把握し,段丘面と土地利用の関係についてまとめる.
 調査地域は輪島市輪島港近傍から珠洲市狼煙にかけての日本海沿岸地域である.宍倉ほか2020により示された地形断面をもとに,それぞれL1面,L2面,L3面の土地利用形態(田,畑等農用地,森林,建物用地,道路等,荒地など)を示し,それぞれの面の利用様式の特徴をまとめる.また,新たに形成された段丘面の活用の現況についても述べる.
 L1面からL3面までが分布する地区(輪島港近傍,輪島市曽々木,珠洲市片岩,珠洲市馬緤,珠洲市小出浦)においては,L1面,L2面は建物用地,L3面は道路面として活用される傾向にある.またこの地区での寺社の分布は,L1面,L2面に認められる.
 北流する河川の河口域に分布する段丘面(L2面,L3面)は水田として利用されている.
 この地域の伝統産業である「揚げ浜式製塩」では,海岸に近いL3面(あるいはL2面)の平坦面を利用して「塩田」がつくられている.
 今回新たに離水して形成された段丘面(地震前は波食棚)は,「のり島」と呼ばれるイワノリ(岩海苔)の採取場として利用されていた.
 急崖の発達する能登半島北部沿岸では,完新世の海岸隆起によって形成された段丘面が,この地域の「食」「住」「産業」「交通」の基盤としての役割を担っている.
参考文献
宍倉正展・越後智雄・行谷佑一,2020,能登半島北部沿岸の低位段丘および離水生物遺骸群集の高度分布からみた海域活断層の活動性.活断層研究,53.33-49.
宍倉正展・越後智雄・行谷佑一・立石良・後藤玲奈・前杢英明,2024,令和6年能登半島地震に伴う隆起で生じた海岸の離水と海成段丘.第四紀研究,63,169-174.長谷川遼ほか,2020,地学雑誌,129,397-421.

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