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[G-O-9]Permanent Restoration of Slope Failures along National Route 249: Implications of Geological Features and Site Conditions Following the 2024 Noto Peninsula Earthquake and Oku-Noto Heavy Rainfall

*Naofumi Takeda1, Yoshitaro Tanaka2, Ranyu Hanada2, Satoru Norimizu1 (1. Nippon Koei Co., Ltd., 2. Noto Reconstruction Office)
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Keywords:

tertiary sedimentary rock,landslide,the 2024 Noto Peninsula Earthquake,disaster recovery project

 令和6年能登半島地震および同年9月の奥能登豪雨では,能登半島北部を縦断する国道249号沿岸部で多数の斜面災害が発生し,権限代行事業により国土交通省能登復興事務所が復旧に係る調査・解析・設計・工事を進めている。本発表では,大規模被災区間のうち千枚田工区および中屋トンネル工区を対象に,地形・地質条件と被災機構,さらに本復旧方針との関係を整理する。
千枚田工区は北側が日本海、南側は海成段丘が表層を被覆した丘陵に接しており,褶曲構造により流れ盤構造を呈す新第三紀前期の珪質シルト岩(飯塚層)が分布する1)。地震後の現地踏査では、図aに示す5つの地すべりブロックが確認され,特に3-70-4ブロックでは幅約130mにわたり国道249号を埋没させ、土塊の先端は地震により隆起した海岸へ約70mの長さで流出した。調査ボーリングではスレーキングしやすい珪質泥岩の分布,表層の強い風化,すべり面付近における岩盤の破砕が確認された。古い地すべり地形および流れ盤構造・風化しやすい基盤岩を素因,地震による破砕面形成を誘因として,大規模な地すべりが発生したものと推察された。一方,同年の豪雨時には表層における土砂流出は認められたが,地すべりのすべり面周辺に変動は確認されなかった。地震により大規模に滑動したことで,今回の豪雨に伴う外力では変動しない形状となった可能性がある。
中屋トンネル工区(トンネル北側区間)は鳳至川支流沿いの山地内に位置し,中期中新世の陸成堆積岩(縄又層)が分布する1)。支流沿いに向斜軸が分布するため、周辺の地山は国道249号に対して流れ盤構造を呈す。地震後の現地踏査では、図bに示す6地区の地すべりが確認され,各地区の地すべりは複数のブロックに細分化している。特に5-31ブロックでは道路際のブロックが国道249号を埋没させた。調査結果からは,風化岩の分布する地山,変質粘土の分布,流れ盤構造を素因,地震による破砕面形成を誘因として,変質粘土をすべり面とする地すべりが発生したものと判断する。ここで,本工区は背後に集水域を多く抱える山地内に位置するため,豪雨時には沢地形・凹地に表流水が集中する。地すべりが生じた斜面は凹地状に変化するため、周辺の表流水は集まりやすい地形となる。5-31上部ブロック等の地震で緩んだ崩積土が表流水とともに流出し,再度国道249号に被災が生じた。
以上より,両工区は流れ盤構造の風化岩のような地質構造的には共通の素因を有するが,周辺の地形条件の差異により,豪雨時の被災形態は異なることが明らかとなった。この違いを踏まえ,千枚田工区では海側への道路シフトと押さえ盛土・抑止工の組合せ,中屋トンネル工区ではトンネル・洞門新設によるリスク回避を基本とする復旧方針を採用した。被災機構の把握として類似する地質条件を原因とするが,本復旧方針の選定にあたっては周辺地形により,異なる方針とした事例として報告する。

【引用文献】
1)尾崎正紀・井上卓彦・高木哲一・駒澤正夫・大熊茂雄(2019) 20万分の1地質図幅「輪島(第2版)」及び同解説面. 産総研 地質調査総合センター

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