Presentation Information
[T16-P-14]Stratigraphy and ages of the early to middle Miocene strata in the Sasamori Hills of the Dewa Mountains, Akita, Japan
*Jun HOSOI1, Keisuke NAKAMURA2 (1. Department of Earth Sciences, Ibaraki University, 2. ENEOS Xplore Inc.)
Keywords:
Opening of the Sea of Japan,Northeast Japan,horst,graben
東北日本弧背弧側には,日本海拡大に伴った中新世の厚い苦鉄質岩層(例えば青沢層)が広域に分布する.この苦鉄質岩層を形成した火山活動は,当時の背弧堆積盆内で生じたと考えられているが,その盆地の形成時期や形成場所,形成メカニズムなどは不明な点も多い.これらの情報は,当時のテクトニクスや火山活動を検討する上では,欠かせないものである.そこで本研究は,当時の盆地境界と推定されている地域周辺の,特にホルスト側と考えられている笹森丘陵西縁地域を対象として,下部~中部中新統の層序と年代を検討した.具体的には野外地質調査及びジルコンU–Pb年代測定を行った.
野外地質調査の結果から,当該地域では当時の海進に伴った砕屑岩層(いわゆる西黒沢階の地層)の層厚はせいぜい150 mであり,それを深海成の珪質泥岩層(いわゆる女川階の地層)が被覆することが判明した.両地層間には明瞭な時間ギャップを示す地質構造は認められなかった.ジルコンU-Pb年代測定では,海進時の砕屑岩層中に挟在する珪長質凝灰岩から約16 Maの年代が得られた.
隣接する笹森丘陵北東部に分布する珪質泥岩層の下限年代は珪藻化石層序から約12.3 Maと見積もられている(加藤・柳沢,2021_地雑).この年代値を基に,調査地における海進時の地層の堆積速度を見積もると,3-4 cm/kyrとなる.これらの結果から,当該地域は海進時に急激な沈降を被ったとは考えにくく,前期~中期中新世に発達したホルスト・グラーベン構造におけるホルストに位置すること強く示唆する.今後,古地磁気学的手法も用いて,年代層序をより高精度化するとともに,グラーベン側についても調査検討を進めることで,当時の堆積盆境界の推定を行う.
文献:加藤・柳沢(2021)秋田県出羽山地の笹森丘陵に分布する新第三系の地質と珪藻化石層序.地質学雑誌,127(2),105-120.
野外地質調査の結果から,当該地域では当時の海進に伴った砕屑岩層(いわゆる西黒沢階の地層)の層厚はせいぜい150 mであり,それを深海成の珪質泥岩層(いわゆる女川階の地層)が被覆することが判明した.両地層間には明瞭な時間ギャップを示す地質構造は認められなかった.ジルコンU-Pb年代測定では,海進時の砕屑岩層中に挟在する珪長質凝灰岩から約16 Maの年代が得られた.
隣接する笹森丘陵北東部に分布する珪質泥岩層の下限年代は珪藻化石層序から約12.3 Maと見積もられている(加藤・柳沢,2021_地雑).この年代値を基に,調査地における海進時の地層の堆積速度を見積もると,3-4 cm/kyrとなる.これらの結果から,当該地域は海進時に急激な沈降を被ったとは考えにくく,前期~中期中新世に発達したホルスト・グラーベン構造におけるホルストに位置すること強く示唆する.今後,古地磁気学的手法も用いて,年代層序をより高精度化するとともに,グラーベン側についても調査検討を進めることで,当時の堆積盆境界の推定を行う.
文献:加藤・柳沢(2021)秋田県出羽山地の笹森丘陵に分布する新第三系の地質と珪藻化石層序.地質学雑誌,127(2),105-120.
Comment
To browse or post comments, you must log in.Log in
