Presentation Information

[T12-O-1]Factors controlling canal-type tufa formation: A comparative analysis of three tufa types

*Fumito SHIRAISHI1, Andreas Reimer2, Helge Mißbach-Karmrodt2, Patrick Brockmann2, Gernot Arp2 (1. Hiroshima University, 2. University of Göttingen)
PDF DownloadDownload PDF
 淡水性の炭酸塩沈殿物であるトゥファは様々な形状を示すが,稀に高い水路のような形態を示す.このような運河型トゥファはドイツ南部から多く報告されている一方で,他地域からはほとんど報告がない.そこで本研究はドイツにおいて,6か所の運河型トゥファを3か所の一般型トゥファおよび1か所の地下型トゥファと比較することで,トゥファが運河形態になる要因について検討を行った.水の物理化学的特徴は主に集水域の地質を反映しており,運河型トゥファの源泉水は平衡二酸化炭素分圧がより高く,またカルサイト沈殿を阻害するイオン(Mg2+,SO42−, PO43−など)濃度がより低く,結果として流下に伴う沈殿率が一般型トゥファよりも高かった.運河型トゥファの中央チャネルはシアノバクテリアが卓越するストロマトライトで構成されている一方で,その脇のバンクでは多孔質な石灰化したコケで構成されていた.これらの結果から,運河型トゥファの形成には高いCaCO3沈殿率を達成するための水化学的要因に加えて,生物による垂直成長への影響なども重要であることが明らかとなった.本研究の結果から,発達したバイオフィルムが,Mg2+,SO42−, PO43−などのイオンと同程度のカルサイト沈殿抑制効果を持っていることが示唆され,それは先カンブリア時代の炭酸塩形成などにも洞察を与えるだろう.

Comment

To browse or post comments, you must log in.Log in