Presentation Information
[T8-P-1]Study the field geology in the Himalaya: Report of the 14th Student Himalayan Field Exercise Tour
*Masaru YOSHIDA1,2, Bishal Nath UPRETI3, Sameer POUDEL2, Tetsuya SAKAI4, Kazunori ARITA5 (1. Gondwana Instiatute for Geology and Environment, 2. Department of Geology, Tri-Chandra Campus, Tribhuvan University, Kathmandu, Nepal, 3. Nepal Academy of Science and Technology, 4. Interdisciplinary Faculty of Science and Engineering, Shimane University, 5. Hokkaido University Museum)
Keywords:
Himalayan Orogen,Field exercise in the Himalaya,Field exercise i n geology,Geotour,Geotour in the Himalaya
ヒマラヤ造山帯をヒマラヤ8000m主稜線の北側、トランスヒマラヤから南に大ヒマラヤ山脈を横断してガンジス平原にいたる横断ツアー、学生のヒマラヤ野外実習ツアー(SHET)は2012年より毎年実施されてきた(学生のヒマラヤHP, 2026)1。今年3月には第14回の実習ツアーが3月6日から18日までの13日間で実施された2。参加者は日本各地の5大学とネパールと韓国の2大学から学部及び大学院の学生14人に日本及びドイツの一般市民3人の合計17人で、引率指導は筆者とトリブバン大学(TU)のS. Poudel助教授が務めた(図1)。
「図表・補足資料のアップロード」(大会によって名称が異なる)
図1 SHET-14チーム、3月9日、秀麗なニルギリ峰をバックに、カグベニ東のテラスで
野外実習コースは例年と同じで,中西部ネパー ルのヒマラヤ観光都市ポカラを中心としたヒマラ ヤの南北横断であった。ツアーは貸切バスを利用してカトマンズーポカラ(泊)―カロパニ(泊)―ムクチナートーカグベニ(泊)―タトパニ(泊)―ポカラ(2泊)-タンセン(泊)―ルンビニ(泊)-カトマンズのコースで、ツアーの前後にはカトマ ンズでプレ野外ツアーセミナー、野外ツアー報告会とトリブバン大学生らとの合同市内ツアー が行なわれた。参加者のレポートを収録した詳しい報告書は公表されている(吉田、2026)3。野外ツアー中雨天は無く、行動は順調であったが、全期間を通じてもやが異常に発達していた。このためトランスヒマラヤ地域以外ではヒマラヤの眺望は全く得られなかった。ツアー中の参加者の健康状態に関しては、ムクチナートとカグベニ周辺で数人が軽い高度障害を呈した程度で全員はほぼ元気であった。しかし高所から降りてきた翌日、学生一人がダイヤモックス(対高山病薬)アレルギーを発症し、ヘリコプターでポカラの病院に搬送され、3日間の入院・治療を受けた。幸い大事に至らなかったが、当該学生は退院後も体調は万全でなく、ポカラ以南の野外ツアーには参加できず、ポカラで2日間休養の後に飛行機でカトマンズに帰着してツアーチームと合流した。この学生の発病からカトマンズ帰着の間、ツアーチームの1人~2人がチームを離れて付き添いをした。結果として病人を含む4人が実習コースの一部への参加ができなかった。SHET-14では昨年に引き続きカトマンズでの集合・解散方式であった。実習ツアーの経費は航空運賃を除いて学生一人当たり118,376円で、寄付金等による参加費補助1人当たり 19,521 円があって参加費は98,855円であった。今回、地質サンプルの日本持帰りはできないことになった。数年前に始まったネパール地質鉱産局の許可申請システムが煩雑、かつ時間がかかり、実習ツアーのスムースな実行の妨げになるためである。尤も実際には、手土産程度の岩石片などは空港で問題にされなかったし、街で購入したアンモナイト化石や岩石・鉱物は領収書を提示することで問題なく空港入り口の関門を通過できたのである。第15回の 実習ツアーは来年3月に実施される.学生の参加費をできるだけ低く抑えるためのSHET対象クラ ウドファンディング(www.gondwanainst.org/cf)の 成果が期待されている。発表では秀麗なヒマラ ヤの山並みや、見事な地形や露頭などの写真など、実習ツアーのハイライト写真を展示する。 http://www.gondwanainst.org/geotours/Studentfield ex_index.htm 日本地質学会News 29(4), 2026, 6-7. ヒマラヤ造山帯大横断2,026―第14回学生のヒマラヤ野外実習ツアー2026年3月の記録.GIGE雑報46,フィールドサイエンス出版,300頁.
「図表・補足資料のアップロード」(大会によって名称が異なる)
図1 SHET-14チーム、3月9日、秀麗なニルギリ峰をバックに、カグベニ東のテラスで
野外実習コースは例年と同じで,中西部ネパー ルのヒマラヤ観光都市ポカラを中心としたヒマラ ヤの南北横断であった。ツアーは貸切バスを利用してカトマンズーポカラ(泊)―カロパニ(泊)―ムクチナートーカグベニ(泊)―タトパニ(泊)―ポカラ(2泊)-タンセン(泊)―ルンビニ(泊)-カトマンズのコースで、ツアーの前後にはカトマ ンズでプレ野外ツアーセミナー、野外ツアー報告会とトリブバン大学生らとの合同市内ツアー が行なわれた。参加者のレポートを収録した詳しい報告書は公表されている(吉田、2026)3。野外ツアー中雨天は無く、行動は順調であったが、全期間を通じてもやが異常に発達していた。このためトランスヒマラヤ地域以外ではヒマラヤの眺望は全く得られなかった。ツアー中の参加者の健康状態に関しては、ムクチナートとカグベニ周辺で数人が軽い高度障害を呈した程度で全員はほぼ元気であった。しかし高所から降りてきた翌日、学生一人がダイヤモックス(対高山病薬)アレルギーを発症し、ヘリコプターでポカラの病院に搬送され、3日間の入院・治療を受けた。幸い大事に至らなかったが、当該学生は退院後も体調は万全でなく、ポカラ以南の野外ツアーには参加できず、ポカラで2日間休養の後に飛行機でカトマンズに帰着してツアーチームと合流した。この学生の発病からカトマンズ帰着の間、ツアーチームの1人~2人がチームを離れて付き添いをした。結果として病人を含む4人が実習コースの一部への参加ができなかった。SHET-14では昨年に引き続きカトマンズでの集合・解散方式であった。実習ツアーの経費は航空運賃を除いて学生一人当たり118,376円で、寄付金等による参加費補助1人当たり 19,521 円があって参加費は98,855円であった。今回、地質サンプルの日本持帰りはできないことになった。数年前に始まったネパール地質鉱産局の許可申請システムが煩雑、かつ時間がかかり、実習ツアーのスムースな実行の妨げになるためである。尤も実際には、手土産程度の岩石片などは空港で問題にされなかったし、街で購入したアンモナイト化石や岩石・鉱物は領収書を提示することで問題なく空港入り口の関門を通過できたのである。第15回の 実習ツアーは来年3月に実施される.学生の参加費をできるだけ低く抑えるためのSHET対象クラ ウドファンディング(www.gondwanainst.org/cf)の 成果が期待されている。発表では秀麗なヒマラ ヤの山並みや、見事な地形や露頭などの写真など、実習ツアーのハイライト写真を展示する。 http://www.gondwanainst.org/geotours/Studentfield ex_index.htm 日本地質学会News 29(4), 2026, 6-7. ヒマラヤ造山帯大横断2,026―第14回学生のヒマラヤ野外実習ツアー2026年3月の記録.GIGE雑報46,フィールドサイエンス出版,300頁.
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