Presentation Information
[T8-O-7]Balancing General Knowledge and Specialized Education
—Engineering Education Initiatives in the Department of Earth & Environmetal Sciences at Nihon University—
*Shinji Takeuchi1 (1. Nihon University)
Keywords:
General Knowledge,Specialized Education,Late Specialization,External Advisory Committee,Part-time Lecturer
はじめに
近年、大学教育において文系・理系の枠を超えた総合的な知を育成する「知の総和(文理融合)」や、専門教育を大学院に委ねる「レイトスペシャライゼーション」が提唱されている。こうした動向の中、学部段階における専門教育の大幅な削減が懸念されており、教養教育と専門教育の両立が重要な課題となっている。日本大学文理学部地球科学科では、2003年度より地球・資源分野では私立大学で唯一となるJABEE(日本技術者教育認定機構)プログラムを開始し、技術者教育を実践してきた。本発表では、知の総和と専門教育を両立させるための本学科の取り組み、特に社会人教員や外部アドバイザーの活用について報告する。
本学科の教育環境とカリキュラムの工夫
本学科は1学年約80名に対し専任教員10名の体制である。また、専任教員1人当たりの年間の授業コマ数は、2026年度現在で平均16コマであり、多数の学生を限られた教員で支えている。文理学部は人文・社会・理学系の計18学科を擁しており、他学科の専門科目履修や、2025年度から開始される24の副専攻プログラムなど、「知の総和」を育む教育環境が整っている。その一方で、専門性を担保するために多数の選択必修科目(54科目・97単位)を用意し、JABEEコース選択者にはそのうち6科目を必修化している。JABEEコース生の過去3年間(2023~2025年度)の専門分野への就職率は約65%である。
社会人教員の活用による実践教育
専門教育をより充実させるため、現場での実務経験が豊富な26名に非常勤講師を依頼している。「地球科学デザイン論」等の科目においてオムニバス形式の授業を実施することで、長年現場で培われた実践的な技術や知識、経験を学生に伝えている。社会で求められる知識や技術について直接話を聞くことができる機会は、学生が専門就職を決意する大きな契機となっている。
外部アドバイザー・OBOGの活用と社会ニーズの反映
社会の要求を教育に反映させるため、大学・研究機関、企業の技術者、ジャーナリスト、学科OBなど10名からなる「外部アドバイザー委員会」を毎年度開催している。JABEE教育に対する評価や学生が身につけるべき能力について意見を聴取し、教育プログラムの内部質保証の点検機能としても活用している。 さらに、2023年度からは学科OB・OG会との合同企画として専門就職企業説明会を開催しており、参加企業数は2023年度の15社から2026年度には30社と毎年増加している。OBOGからの直接的なアドバイスやアンケートによる社会の要求の収集は、学生のキャリア形成を強力に後押ししている。
まとめ
本学科では、文理学部の特色を活かした「知の総和」の推進と、多数の非常勤講師や外部アドバイザーの声を反映させたJABEEプログラムを組み合わせることで、質の高い専門教育と教養教育の融合の両立を実現している。
近年、大学教育において文系・理系の枠を超えた総合的な知を育成する「知の総和(文理融合)」や、専門教育を大学院に委ねる「レイトスペシャライゼーション」が提唱されている。こうした動向の中、学部段階における専門教育の大幅な削減が懸念されており、教養教育と専門教育の両立が重要な課題となっている。日本大学文理学部地球科学科では、2003年度より地球・資源分野では私立大学で唯一となるJABEE(日本技術者教育認定機構)プログラムを開始し、技術者教育を実践してきた。本発表では、知の総和と専門教育を両立させるための本学科の取り組み、特に社会人教員や外部アドバイザーの活用について報告する。
本学科の教育環境とカリキュラムの工夫
本学科は1学年約80名に対し専任教員10名の体制である。また、専任教員1人当たりの年間の授業コマ数は、2026年度現在で平均16コマであり、多数の学生を限られた教員で支えている。文理学部は人文・社会・理学系の計18学科を擁しており、他学科の専門科目履修や、2025年度から開始される24の副専攻プログラムなど、「知の総和」を育む教育環境が整っている。その一方で、専門性を担保するために多数の選択必修科目(54科目・97単位)を用意し、JABEEコース選択者にはそのうち6科目を必修化している。JABEEコース生の過去3年間(2023~2025年度)の専門分野への就職率は約65%である。
社会人教員の活用による実践教育
専門教育をより充実させるため、現場での実務経験が豊富な26名に非常勤講師を依頼している。「地球科学デザイン論」等の科目においてオムニバス形式の授業を実施することで、長年現場で培われた実践的な技術や知識、経験を学生に伝えている。社会で求められる知識や技術について直接話を聞くことができる機会は、学生が専門就職を決意する大きな契機となっている。
外部アドバイザー・OBOGの活用と社会ニーズの反映
社会の要求を教育に反映させるため、大学・研究機関、企業の技術者、ジャーナリスト、学科OBなど10名からなる「外部アドバイザー委員会」を毎年度開催している。JABEE教育に対する評価や学生が身につけるべき能力について意見を聴取し、教育プログラムの内部質保証の点検機能としても活用している。 さらに、2023年度からは学科OB・OG会との合同企画として専門就職企業説明会を開催しており、参加企業数は2023年度の15社から2026年度には30社と毎年増加している。OBOGからの直接的なアドバイスやアンケートによる社会の要求の収集は、学生のキャリア形成を強力に後押ししている。
まとめ
本学科では、文理学部の特色を活かした「知の総和」の推進と、多数の非常勤講師や外部アドバイザーの声を反映させたJABEEプログラムを組み合わせることで、質の高い専門教育と教養教育の融合の両立を実現している。
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