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[1D03]Circuits of Sustainability: Designing Inside-Outside Linkages through Japan’s International Development Cooperation

*Soyeun KIM1, *Kan Sato2, *Naoki Matsubara3, *Tomomi Orita5, *Takatoshi Oyama4 (1. Sogang University, 2. School of Development Sociology, 3. University of Tokyo, 4. Kyushu Institute of Technology, 5. JICA Ogata Research Institute)

Keywords:

sustainability,circuits/circulation,development cooperation,domestic operations,inside-outside

USAID解体から始まった米国海外援助方針転換は国際開発協力界に激震をもたらし、その波状は途上国の現場を超え、複数のドナー国内で「援助疲れ」や国内問題への「回帰」の求心力増大へと繋がった。国際開発協力(以下DC)の無用・廃止論までもが上がる中、その正当性が改めて疑問に付されている。一見急激とみられるこの現象はTrump2.0世界という狭い時空間と西欧中心的な援助論のフレームに局限され一過性の政治現象と捉えられがちである。特に、複合危機(polycrisis)と不確実性の時代に、このような西欧中心的で近視眼的視座は根本的な核心を覆いかねない。この視座を克服し、ドナー国内におくサステイナビリティの内なるニーズとそこから導き出される対外関与の変化をより長い時間軸とドナー国とパートナ国両方から捉えなおすべきである。本RTでは、「ポスト1960体制」において主に「途上国社会のサステイナビリティ向上への援助」と用いられたDC概念の再概念化を図る。なお、ポスト2030アジェンダの議論が始まる今、DCを途上国とドナー社会相互にまたグローバル課題への取り組みに接続しサステイナビリティの知見や実践を共創・環(還)流する多方向的な装置と再定義し、内外及びグローバルという多層的レベルからサステイナビリティの向上を図る手がかりを探究することで新たな視座を提示することを目指す。具体的にはDCをめぐる以下のサステイナビリティの<for and through>が内包する多重性と多方向性をを同時に可視化し考察を深める。 for― 財源・制度・支持基盤など、DC自体を持続させる条件と through― ドナーとパートナー社会及び地球全体の持続可能性を促進する機能 特に発表者と討論者は以下3つのテーマを取り上げて、「内/外」及びグローバルレベルで環(還)流する回路を立体的に浮き彫りにし、DCの再概念化へ向けた理論的かつ実践的な示唆を提示する。 国際開発協力が生み出す内外接続のデザイン 往還回路を生む国内拠点 サステイナビリティ装置としての開発協力

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