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[1G01]Challenges Toward Co-Creation through Open “Technical Cooperation”-Creating New Partners and Innovative Solutions
Keiko KONO1, *Ryutaro Murotani2, *Tsuyoshi Kano3, *Masayuki Sakata4, *Motoki Takahashi5, *Makoto Inoue6 (1. Engineering and Consulting Firms Association, Japan, 2. Japan International Cooperation Agency (JICA) , 3. Kanazawa Institute of Technology, 4. Deloitte Touche Tohmatsu LLC, 5. Kyoto University, 6. IC Net Limited)
Keywords:
Co-Creation,Technical Cooperation,Diverse partners,Collaboration,Social Innovation
近年、途上国の環境はめまぐるしく変化しており、多様化・複雑化する開発課題への対応が求められる中、ソーシャルビジネス、SDGsビジネス、スタートアップ、民間の財団法人、新興国のパートナーなど、課題解決に取組む新たなアクターが増加している。このような背景もあり、国際協力分野においても、既存の枠組みにとらわれないDXなど新技術を活用した取組みや柔軟な発想を取り入れ、新たな解決策を作り出すための「開かれた」技術協力へ模索が始まっており、今年成立したJICA法改正の一部も同じ文脈を志向している。しかしながら、現場では多様なパートナーとの共創が理想として語られる一方で、制度やコスト等の障壁もあり、これまでの仕組みの「技術協力」(ここでの「技術協力」は主にODAによる)では、新規参入は進みにくく、まったく違う枠組みでの国際協力を検討すべきではないか、技術協力や国際協力の枠の外でこそソーシャル・イノベーションが進むのではないかといった指摘もある。本ラウンドテーブルでは、このような課題意識を踏まえ、多様なパートナーとの共創により新たな成果を生んだ取組みや、そのような新しい取組みの成果の背景で「技術協力」が大きく貢献していた事例などについて情報共有する。例えば、異なる分野や未参入企業等とパートナーを積極的に巻き込むための環境づくり、それらの新たなパートナーとの協働によるイノベーション創出の仕組みづくり、そのような新規パートナーとの連携を推奨する普及促進などの議論が想定される。加えて、新たなパートナーとの共創を図りつつも、これまで「技術協力」が果たしてきた役割や作り出してきた価値の中で、変わらずに続けていく必要のあるもの、変える必要があるものは何なのか、議論することを目指す。本ラウンドテーブルを通じて、多様なアクターが「技術協力」に関わることで、より時代に即した「技術協力」を実現するための具体的な方策などについて議論したい。
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