Presentation Information
[12人-KL-1]Cultural Transformation of Extreme Sports in TaiwanFocusing on the process of indigenization as "Jixian Yundong”
*Seiya Toyoshima1 (1. Ritsumeikan University)
<演者略歴>
博士 (学術) 広島大学大学院 人間社会科学研究科(2024年3月)
立命館大学 人文科学研究所客員協力研究員
博士 (学術) 広島大学大学院 人間社会科学研究科(2024年3月)
立命館大学 人文科学研究所客員協力研究員
近年の台湾では、若者によって伝統スポーツがエクストリームスポーツと価値づけられたり、国家レベルで進められる文化創意(産業)においては、建築物のリノベーションや宗教的活動とエクストリームスポーツが融合させられるといった現象が見られる。これは様々な伝統の継承において革新的な方法を試みるという点だけでなく、それを通じて新たな文化を創出する契機さえ生み出しているという点で注目に値するだろう。若者が主体となり、積極的にエクストリームスポーツを台湾文化へと溶け込ませ、文化創出へとそれらを接続させているかのように見える。では、なぜ台湾の若者はエクストリームスポーツを積極的に活用したり、その要素を取り入れたりしながら台湾文化を発信させているのか。言い換えるならば、なぜ台湾の若者にとってエクストリームスポーツは特別な意味あいを持ったものとして扱われているのか。そこには“台湾らしさ”に対する現代台湾の若者のどんなまなざしや思想、価値観が影響しているのだろうか。
以上のことを踏まえながら本発表では、台湾においてエクストリームスポーツが“ナショナルなもの”として形成されていく背景を文化ナショナリズムとも関連づけながら述べていきたい。その中では、台湾の人々の歴史的経験や台湾ナショナリズムの高揚といった要因がエクストリームスポーツを受け入れる土壌を作り出していること、さらにエクストリームスポーツが「極限運動」として台湾で土着化していく過程を人類学的視点から分析と考察を行っていく。
以上のことを踏まえながら本発表では、台湾においてエクストリームスポーツが“ナショナルなもの”として形成されていく背景を文化ナショナリズムとも関連づけながら述べていきたい。その中では、台湾の人々の歴史的経験や台湾ナショナリズムの高揚といった要因がエクストリームスポーツを受け入れる土壌を作り出していること、さらにエクストリームスポーツが「極限運動」として台湾で土着化していく過程を人類学的視点から分析と考察を行っていく。
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