Presentation Information
[03心-KL-2]The challenge of building a multi-careerAs a sports psychology researcher, practitioner, and executive
*Kaori Tsustui1 (1. BorderLeSS Inc.)
<演者略歴>
奈良女子大学大学院で博士号取得。現在は株式会社BorderLeSS代表取締役として、スポーツ心理学に基づくメンタルトレーニング事業とキャリアデザイン事業に取り組んでいる。スポーツメンタルトレーニング上級指導士として、様々な競技に携わり、日本スケート連盟(フィギュア)強化スタッフなどを務める。
奈良女子大学大学院で博士号取得。現在は株式会社BorderLeSS代表取締役として、スポーツ心理学に基づくメンタルトレーニング事業とキャリアデザイン事業に取り組んでいる。スポーツメンタルトレーニング上級指導士として、様々な競技に携わり、日本スケート連盟(フィギュア)強化スタッフなどを務める。
大学教員を目指していた私がなぜ起業の道を選んだのか?周りからも「博士号まで取ったのに大学教員にならずになぜ起業?」と疑問に思われることもある。でも実は博士号を取ったからこそ起業したと言える。巷に溢れかえる謎のメンタルトレーナーたちを見て、「これは危険だ。でもどうすることもできない」と感じた時に、博士号を持つ自分が起業をし、体育・スポーツ心理学の理論を活用した正しいメンタルトレーニングを会社という枠組みで形にしなければならない、という勝手な使命感が生まれたからである。この道を確立することは、アカデミックな人材の職域を広げることへの挑戦でもある。だからこそ、起業経営の道一本では意味がない。実践者・経営者である自分のキャリアを築きながらも、大学と連携することを大切にし、インターンシップ生の受け入れや学会での委員を務めることも積極的に行い、研究者として調査や論文執筆に取り組む責任も自分に課している。大学の強みもあれば、企業の強みもあり、最終的に目指す道は社会課題の解決を実現することに他ならない。「どちらの強みにも触れている人材だからこそできるアプローチとは?」「心理学を活かしてどうやって社会に貢献し、それを生業として生きていくのか?」という問いに、研究者・実践者・経営者としてどう向き合い続けているかについて共有する時間としたい。
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