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[競技スポーツ-A-30]ゲーム中に感じる流れと認知的方略の関係(方,心)アスリートが実際に練習ゲームをしている最中の流れを調査した場合
*Yusuke Asai1, Tomoyasu Okuda2 (1. OSAKA KYOIKU UNIVERSITY, 2. HOKKAIDO UNIVERSITY OF EDUCATION)
流れの認知は試合経過や逆転から影響を受けている。流れはパフォーマンス(Perf)に影響を与え、認知的方略(CS)もPerfに影響を与える。CSは4つ(防衛的悲観主義(DP)、方略的楽観主義(SO)など)に分類され、DPとSOが他よりも高いPerfを示すとされている。流れを考えれば、連続失点が発生し点差が開いた後,今後どのようにゲームを展開しようと考えるかは4つのCS間でイメージが異なり、Perfも異なると想定される。そこで本研究目的はゲーム中に流れを調査し、流れとCSの関係を明らかにすることとした。対象は高校男子バレーボール部に所属する17名。事前にCS尺度(外山,2015)に回答させ、練習ゲームの中に感じた流れの度合い(流れ得点)を7段階で評価させた。流れ得点を「勝っている状態から得点した場面=勝-得点」、「同点の状態から失点=同-失点」、というように得点状況の優劣同とその後の得失点から6場面に分類した上で、各場面の平均流れ得点を求め、分析した。各場面の平均流れ得点とCS下位因子の偏相関係数を求めたところ、因子Ⅱ:過去のパフォーマンスの認知(現在と同じような状況において、成功したと思えば高得点になる。以下、過去認知)と勝-失点rxy-z=-.56,p<.05、因子Ⅳ:計画に対する熟考(現在と同じような状況において、しっかり計画するタイプであれば高得点になる。以下、計画熟考)と負-得点rxy-z=.64,p<.02、同-得点rxy-z=.57,p<.04の間に有意な関係がみられた。過去認知が低く、計画熟考が高い選手は流れを高く評価する傾向がみられたことから、DPは流れをポジティブに捉えやすい可能性が示された。
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