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[競技スポーツ-A-37]大学野球における出塁方法と得点の関係について(方)

*Ayumu Hatta1, Takatoshi Kojo1, Masaaki Sugita1 (1. Nippon Sport Science University)
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野球の勝敗のカギは70%が投手力であるともいわれ、味方の攻撃力が低くても、失点しなければ負けはなく、打者は3割打てれば好打者ともいわれ、プロ野球では未だ4割打者は現れていない。 投手が有利な状況にあることが野球の醍醐味ともいわれ、いかに少ない失点で試合を進めていくかが重要であるといえる。
1塁に出塁したランナーよりも長打による出塁の方が明らかに得点になりやすく、さらに安打による出塁よりも四死球と失策による出塁のランナーの方がより得点になりやすいとされている。また、守備側の視点では相手の安打以外の出塁が失点に絡むケースがあり、その中で先頭打者の出塁は失点に繋がるケースが多く、試合の失点と勝敗に影響すると考えられる。
本研究では、関東の大学野球で過去4年の7回のリーグ戦のうち、3連覇を含む4度の優勝を成し遂げているA大学を対象とし、2020年〜2023年の計61試合を分析し、打者の出塁方法が得点、失点に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。A大学の試合での傾向を明らかにし、大学野球における勝率を上げる手段としての練習方法、戦術の一助とすることを目指すものである。
本研究の結果、0アウトでの出塁が得点や失点につながりやすい傾向が得られた。特に失策、四死球での出塁は得点、失点につながると言える。出塁数はアウトカウントが重なるにつれて減っているが、単打と四球は常に高い数値を示していた。
打者の打率と選球眼(ボールを見逃す能力)は相関関係にあるため、選球眼を高めることで打者としての能力が向上できることが示唆された。投手は、四球を出さないように制球力を高めていくことが失点を防ぐ方法であることが示唆された。

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