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[学校保健体育-A-14]現職教員を対象とした研修会におけるアダプテッドへの意識の違いとその特徴(ア)「アダプテッドの主体性」に着目して

*Yusuke Murakami1, Haruka Imajo2, Taiga Hagiwara3, kayoko Ando4, Yuji Sone5, Katsuhiro Hino6 (1. Juntendo University, 2. St. Catherine University, 3. MIZUKAMI ELEMENTARY SCHOOL, 4. Nihon Fukushi University, 5. Osaka University of Health and Sport Sciences, 6. Ehime University)
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近年、通常学級においても障害のある子どもを想定した体育の授業が求められている。そこでは、子どもの特性に合わせるアアダプテッドの視点が必要であり、それらを学ぶ機会として、先行研究では現職教員を対象とした研修会の効果が報告されている。これまでの研究により、例えば「定着研修会コアカリキュラム」(スポーツ庁,2022)のように研修会の枠組みの構築が進んでいるが、個々の受講者の学びの違いや意識の変化については検討の余地が残されていた。特に「アダプテッドの主体性」の項目について、研修会や受講生ごとに異なる変化が生じる可能性が示唆されていた。そこで本研究では、研修会を通したアダプテッドの意識の変化を詳細に分析し、受講者の特徴に応じて適切な研修内容を実施するための基礎資料を得ることを目的とした。対象は、関東地域で実施された現職教員向けの研修会(6時間)に参加した教員109名であった。研修会の内容は、先述の「定着研修会コアカリキュラム」を軸としてアダプテッドに関する講義と実技演習を設定した。アダプテッドへの意識についてはアダプテッド・センシティブ尺度(澤江ら,2020;齊藤ら,2021)を使用した。分析の結果、「アダプテッドの主体性」の項目の事前事後の変化量について、所属先による違いが確認された(特別支援学校:t(146)=4.30,p=.000;通常級:t(68)=1.97,p=.053)。同様に、特別支援の経験の有無による違いも確認された(経験なし: t(46)=1.79,p=.079;経験あり: t(164)=4.26,p=.000)。以上の結果から、「アダプテッドの主体性」には障害のある子どもとの直接的な関わりが深く関係し、参加する受講者の経験や背景に応じてアダプテッドの伝え方を工夫する必要があると考えられた。

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