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[学校保健体育-B-29]女子大学生は体育科目(実技)を通して何を得ているのか?(発,心)共起ネットワークによる自由記述の可視化の試み

*Akari Kamimura1 (1. Wayo Women’s University)
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【背景】女子大学生が大学体育の授業を通して“得た”と感じている内容を可視化し把握することができれば、大学体育や健康教育を行う上で有益な知⾒となり得る。【目的】本研究は、女子大学生は身体運動科目(実技)を通して何を得ているのか自由記述内容を可視化し実態を把握することを⽬的とする。【方法】首都圏内の女子大学生170名を対象にWeb調査(自由記述)を実施し、“身体運動科目(実技)を通して何を得たか”回答を求めた。得られたデータは、KH Coder を⽤いて計量テキスト分析を行った。【結果】単純集計の結果、197の段落、554の⽂が確認され、総抽出語数6,753、異なり語数1088であった。頻出語を抽出した結果、上位5語(名詞)は、「スポーツ」「自分」「コミュニケーション」「仲間」「ルール」であった。さらに共起ネットワークを描き、各語がどのように⽤いられているのかKWICコマンドを⽤いて⽂脈を探った。その結果、“スポーツの楽しさを感じられた”、 “友達や他学科の仲間と一緒に関わることでコミュニケーション能力を得た”、“体を動かす大切さと知識を得られた”、 “今までとは違う観戦の楽しみ方を知ることができた” “自分が苦手なことをカバーしてもらうなど考えられるようになった” “テニスやバドミントンの技能が身に付いた”(原⽂ママ)等という語のまとまりが抽出された。【結論】女子大学生が身体運動科目(実技)から得られたと感じるものは、6つのまとまり(①楽しさ、②人との繋がり、③身体活動の大切さと知識、④観戦を楽しむ視点、⑤競技種目、⑥内省)に可視化できることが示された。

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