Presentation Information
[健康福祉-B-05]中学生におけるPhysical Literacyの身体的領域自己評価と新体力テストとの関連(教,測)
*Hidekazu Terauchi1, Shota Tsukamoto2, Kosho Kasuga3 (1. Graduate School of Gifu University , 2. Graduate School of Hyogo University of Teacher Education, 3. Gifu University)
【目的】本研究はPhysical Literacyを構成する身体的領域に焦点を当て,中学2年生を対象に身体的領域の自己評価と新体力テスト結果との関連を明らかにすることを目的とした.
【方法】対象は,G県の公立中学校4校に通う2年生272名(男性:137名,女性:135名)とした.調査項目は,Physical Literacy in Children Questionnaireを鈴木ほか(2022)が修正したPhysical Literacy評価尺度の身体的領域13項目で構成され,4件法で回答を得た.また対象の体力特性については,新体力テストの結果を用いた.分析に際し,身体的領域13項目に主成分分析を適用し,その第1主成分得点を個人の身体的領域得点とした.また新体力テスト8項目においても同様に,その第1主成分得点を個人の体力総合得点とした.身体的領域13項目と新体力テスト8項目および身体的領域得点と体力総合得点との間にどのような関連があるのか検討するためPeasonの積率相関係数を算出した.
【結果および考察】身体的領域と新体力テストの項目間には,大半の項目(312/420項目)において有意な正の相関関係が認められた.身体的領域13項目と体力総合得点との間には,身体的リズム感を除く全ての項目において有意な正の相関関係が認められた.加えて身体的領域得点と体力総合得点との間には,中程度の有意な正の相関関係(r=.539)が認められた.身体的リズム感は,身体に内在する体力特性の一部であると推察されるため,質問文をより多様な動きをイメージできるように変更する必要があると考えられる.身体的領域には,新体力テストと関連が低かった項目があり,新体力テストでは評価することができない体力特性を評価することができていると示唆された.
【結論】中学2年生の身体的領域は,体力特性を中程度反映していることが示唆された.
【方法】対象は,G県の公立中学校4校に通う2年生272名(男性:137名,女性:135名)とした.調査項目は,Physical Literacy in Children Questionnaireを鈴木ほか(2022)が修正したPhysical Literacy評価尺度の身体的領域13項目で構成され,4件法で回答を得た.また対象の体力特性については,新体力テストの結果を用いた.分析に際し,身体的領域13項目に主成分分析を適用し,その第1主成分得点を個人の身体的領域得点とした.また新体力テスト8項目においても同様に,その第1主成分得点を個人の体力総合得点とした.身体的領域13項目と新体力テスト8項目および身体的領域得点と体力総合得点との間にどのような関連があるのか検討するためPeasonの積率相関係数を算出した.
【結果および考察】身体的領域と新体力テストの項目間には,大半の項目(312/420項目)において有意な正の相関関係が認められた.身体的領域13項目と体力総合得点との間には,身体的リズム感を除く全ての項目において有意な正の相関関係が認められた.加えて身体的領域得点と体力総合得点との間には,中程度の有意な正の相関関係(r=.539)が認められた.身体的リズム感は,身体に内在する体力特性の一部であると推察されるため,質問文をより多様な動きをイメージできるように変更する必要があると考えられる.身体的領域には,新体力テストと関連が低かった項目があり,新体力テストでは評価することができない体力特性を評価することができていると示唆された.
【結論】中学2年生の身体的領域は,体力特性を中程度反映していることが示唆された.
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