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[健康福祉-B-08]大学生におけるロコモティブシンドロームの実態調査(介,方)体力測定値及び運動習慣・身体活動量に着目して
*Shoko Inoue1, Takako Hiwa2 (1. Niigata University graduate school of modern society and culture, 2. Niigata University)
2007年日本整形外科学会は運動器の障害によって移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(以下「ロコモ」)」と名付けた.ロコモは従来,高齢者の健康問題として捉えられることが多かったが,大学生においても14.1%がロコモに該当したことが報告され,若年者における一定数のロコモ患者の存在が示された(Yasuda,2021).また,COVID-19(以下「コロナ」)の感染拡大に伴いライフスタイルが急変したことで,大学生の身体活動量や体力の低下が報告されている(森山・幸,2021;土屋ほか,2023)そのため,コロナ禍で不活動期間を経た現在の大学生におけるロコモの実態を把握することは喫緊の課題であると考えた.そこで本研究は,100名程度の大学生を対象にロコモ度テストと各種体力測定,運動習慣や身体活動量に関する質問紙調査を行い,ロコモと体力,運動習慣及び身体活動量の関連について検討することを目的とした.測定項目は,身長,体重,ロコモ度テスト(立ち上がりテスト,2ステップテスト,ロコモ25),長座体前屈,握力,TUG,FR,片脚立位時間(左右開閉眼),足圧中心測定(開眼片脚立位を左右各30秒間)であった.運動習慣については有無の2件法で回答を求め,身体活動量についてはIPAQ short版を用いた.運動習慣の定義は,厚生労働省の国民健康・栄養調査と同様に「1回30分以上,週2回以上,1年以上,運動していること」とした.日本整形外科学会の基準に則り,ロコモ度テストで1つでもロコモに該当した者を「ロコモ群」,それ以外を「非ロコモ群」に振り分けた.立ち上がりテスト,2ステップテスト,ロコモ25得点,各体力測定値,及び身体活動量の群間比較には,対応のないt検定を,運動習慣に関してはカイ二乗検定を用い,有意水準は5%とした.結果・考察に関しては当日会場にて発表する.
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