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[学校保健体育-A-22]大学生部活動指導者派遣による中学校部活動外部移行の可能性について(政,社)岡山市と環太平洋大学のモデル事業をもとに
*Gou Hayata1, Kai Shibayama1, Koji Miura1 (1. International Pacific University)
【背景】スポーツ庁は、部活動の地域移行に関する検討会議の提言を踏まえ、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」及び「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を統合した上で全面的に改定した。 この提言を踏まえて、岡山市では、将来にわたり子どもたちがスポーツや文化芸術に継続して親しむことができる機会を確保することで、学校の働き方改革を推進し、学校教育の質の向上につなげることを目的に、令和11年度に休日部活動を地域へ完全移行することを目指す方針を決定した。【目的】岡山市立中学校部活動地域移行の令和5年度モデル事業として、環太平洋大学は岡山市内のS中学校に対して大学生を派遣することとなった。モデル事業の目的は、①現在の部活動に教員以外の指導者が指導に入り、指導に携わることで、外部指導者による指導の「運用面」を確認し、課題抽出とその対応を検討し、今後の指導者配置の仕組みづくりに活かすこと、大学生の指導者人材としての発展性を検証することとした。【方法】指導者配置における基本的事項は、①土曜日または日曜日における部活動の指導を基本とすること、②指導日数は年間20日を上限に、可能な範囲で実施、③顧問の教員と一緒に指導に当たり、徐々に任せること、④指導者は教育委員会による研修を受けること、⑤岡山市から指導者謝礼を支払うこと、であった。上記を1年間実施し、学生指導者、顧問、保護者、生徒に対するアンケート調査を実施し、回答を得た。【結果及び考察】その結果、学生指導者や中学生部員からはおおむね好評な意見が多かった。部活動顧問からは指導補助は助かるが、逆に調整など仕事が増えてしまったと意見があった。以上を踏まえて、これからの大学生指導者のあり方について提案を行う。
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