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[健康福祉-B-01]小学校の休み時間の屋外遊びに関連する環境要因の検討(発)物理的環境と社会的環境要因の両面に着目して

*Natsuko Imai1, Tetsuhiro Kidokoro2 (1. Tokyo Kasei Univ., 2. Nippon Sport Science Univ.)
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【背景】学校の休み時間は子どもたちが体を動かす重要な機会である。これまで、休み時間の活動に影響を与える要因として、自然環境、校庭の広さ、遊具の数などの物理的環境要因が多く報告されてきた。一方で、教員の関わりや学校内の規律といった社会的環境も子どもの外遊びに影響することが報告されている。またこれらの潜在的な背景要因を適切に評価するためには質的・量的両面から検討する必要性があることも指摘されている。そこで本研究では、混合研究法デザインを用いて小学校の休み時間の屋外遊びに関連する環境要因の明らかにすることとした。

【方法】対象は長野県佐久市の公立小学校6校の1年生から6年生(2,200名)で、調査は2023年9月から11月に実施した。調査項目は休み時間の直接観察と教員への半構造化面接であった。直接観察では、2時間目休みと昼休みの校庭の様子をビデオカメラで撮影し、先行研究に従い性別、学年、遊びの種類、校庭に出ている子どもの割合、身体活動強度を収集、分析した。また校庭面積、遊具の種類、グリーンスペースの面積を物理的環境尺度やグーグルアースを用いて評価した。半構造化面接では各学校教員1名(計6名)に遊び場の状況や規律について尋ねた。

【結果・考察】学校別に分析した結果、男女ともに校庭面積や遊具の個数が平均以下の学校で校庭に出ている子どもの割合が最も高かった。一方、男女ともに校庭が広くグリーンスペースが豊富な学校で遊びの種類数が最も多かった。半構造化面接では、最も校庭に出ている割合が高い学校で「教師の関わり」「学校内の取り組み」が積極的に行われていることが示された。以上の結果から、同地域でも物理的および社会的環境要因に違いがあり、遊びの種類数には物理的環境が、校庭に出る割合には社会的環境が影響する可能性が示された。

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