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[生涯スポーツ-B-09]生涯スポーツへつながる仕掛け創り(教,社)学校体育だけに頼らないスポーツイベントで目指すもの

*Yoshiyuki Hashimoto1 (1. KINDAI UNIVERSITY)
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著者は、1987年(昭和62年)より27年間、中学校および高等学校において保健体育の教員として教鞭をとってきた。学校体育の中では、生徒の運動能力や体力の低下、運動をする子どもとしない子どもの二極化が問題となり、すべての児童生徒に対して運動やスポーツの楽しさを感じさせることが重要視されている。これは、2020年(令和2年)から2022年(令和4年)に行われている学習指導要領の改訂においても同様で、「生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現すること」を目標に掲げている。すなわち、「生涯スポーツ」の意識を高めることが学校体育の中で、長い間重視されてきているのだが、まだまだ達成できているとは言えない。それどころか、筆者の経験の中では、いわゆる「体育嫌い」の児童生徒を輩出しているのは、体育の授業であることを反省すべきであろうと考える。学校体育だけにそれを任せるのではなく、その他の場面で、運動やスポーツの楽しさを感じさせる仕掛け創りが必要ではないかとの思いから、これまで様々な取り組みを行なってきた。
2014年(平成26年)に大学教員と立場を変え、学生たちと協働で、「スポーツへの意識と防災への意識の融和をめざした地域コミュニティースポーツの創造」を目指し、スポーツフェスティバルを開催している。また、2020年(令和2年)より、吉本興業株式会社との共同研究を開始し、『笑うスポーツ』の共同開発をスタートしており、その体験会を吉本興業所属のお笑い芸人と共に開催している。学校体育だけでなく、様々な場面で、運動やスポーツの楽しさに触れる機会を提供していくことが必要であり、それが生活の中に運動やスポーツを位置付けるきっかけになり、生涯スポーツにつながると考える。今後はさらに学校との連携も行いながら、仕掛け創りを進めていくことが重要であろう。

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