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[ランチョン4]ロイヤルティを高め、地域とともに応援できる学校体育施設とは

*木元 幹彦1、小川 隆行2 (1.コトブキシーティング株式会社、2.NPO法人関西大学カイザーズ総合型地域スポーツ・文化クラブ)
演者は、昨年9月にアメリカの公立学校の体育施設を視察に行った。そこで衝撃を受けたのは、視察したすべての学校で、1,000席規模の収納式観覧席が標準装備として用意されており、放課後には行われるバレーボールの対抗戦には、学内の生徒をはじめ、保護者や地域の人々までもが観戦にくる光景が「日常」であったことだ。
 一方、我が国に目を向けてみると、どうだろう。興行を想定した大型の体育館においては、この10年で、「する」だけの体育館から「見る」「支える」という要素が加わり、プロスポーツ観戦において、階段状の観覧席がコートサイドまで設置され、試合を応援・観戦する文化が醸成された。しかしながら、学校体育館においては、施設面、応援する文化という両面において、アメリカと大きな違いがあると言わざるを得ない。
 学校体育施設は、日本の全体育施設の約75%を占めるインフラであり、地域コミュニティの拠点としての役割も果たしている。また、大学が総合型スポーツクラブとして、地域の子どもたちにスポーツを教えるなど、学校と地域がスポーツを通じてつながる機会も増えている。
 そこで、本セミナーでは、NPO法人関西大学カイザーズ総合型地域スポーツ・文化クラブのケースをご紹介する。定期戦の観客動員のしかけや、地域とのつながりへの取り組みなどから、これからの日本の学校体育施設が、応援・観戦の場所として、さらに発展していくためにどのような活動が必要かについて皆様とともに議論して参りたい。

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