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[学校保健体育-B-03]児童の心身や生活習慣、体力の実態を踏まえた体育指導の在り方(教)

*Yasuko Kaneko1, Masaki Ao2, Kazuo Hashizume3 (1. Toyama University of International Studies, 2. Imizu City Daimon Elementary School, 3. R professional University of Rihabilitation)
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【目的】本研究は、児童の運動有能感、生活習慣や運動習慣、体力の状況を調査し、それぞれの関連性を分析する中で、現代の子どもたちの実態に沿った体育指導の在り方について検討することを目的としている。

【方法】富山県T小学校に在籍する5年生28名(男子16名、女子12名)を調査対象とした。2023年2月に対象児童に、岡澤らによる運動有能感調査、35項目生活健康調査を実施した。2つの調査実施時と同年度に測定された新体力テストの結果をもとに、児童の運動有能感、生活習慣、体力における関連性を調べるために、2つの質問項目間についてクロス分析を行い、Pearsonのカイ二乗検定を用いて有意差の検定を行った。有意差が認められた質問項目の関係をもとに、児童の運動に対する自信、生活習慣、体力との関連性から、児童の実態を踏まえた体育指導の在り方について検討した。

【結果】以下の質問間において有意差が認められた。・身体的有能さの認知(運動有能感)―外遊びの実施頻度(生活習慣)・身体的有能さの認知(運動有能感)―スポーツ活動の実施頻度(生活習慣)・身体的有能さの認知(運動有能感)―統制感(運動有能感)・身体的有能さの認知(運動有能感)―受容感(運動有能感) なお、受容感(運動有能感)と統制感、外遊びの実施頻度、スポーツ活動の実施頻度の間には有意な差は認められなかった。

【考察】身体的有能さの認知に、外遊びやスポーツ活動などの生活習慣があるかどうかと深い関連性があることが認められた。また、身体的有能さの認知の得点が高い児童ほど、統制感や受容感が高い傾向にあることが認められた。身体的有能さの認知が、運動習慣や、運動への自信に深くつながっていることが認められた。身体的有能さの認知の高まりにつながる、生活習慣や受容感、統制感を変容させる手立てについて、体育授業時の指導を中心に検討する必要があると考えられる。

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