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[学校保健体育-B-05]幼児の運動能力と足部形状における舟状骨高との関係(発,バ)
*Hiroshi Akitake1, Kan-ichi Mimura2 (1. Seinan Gakuin University, 2. Jikei University of Health Care Science)
【目的】本研究は,幼児の運動能力と足部形状における舟状骨高との関係を検討することを目的とした.【方法】対象は,4歳から5歳の幼児74名 (男児32名,女児42名)であった.幼児の運動能力は,25m走,立ち幅跳び,ボール投げ,両足連続飛び越し,体支持持続時間,捕球の6種目を実施した (文部科学省,2011).3次元足形の計測は,三次元足形計測装置INFOOT2を用いて測定した.対象には,足部の解剖学的計測点に基づき,①脛側中足点 ,②腓側中足点,③舟状骨に測定機器の製造会社が推奨している直径5mmのランドマークを貼付した.【結果および考察】足長は,4歳男児が171.8±11.3 mm,4歳女児が170.8±7.2 mm,5歳男児が180.7±12.0 mm,5歳女児が177.0±8.7 mmを示し,5歳男児が4歳男児と比較して有意に高い値を示した(p<0.05).舟状骨高は,4歳男児が21.3±2.5 mm,4歳女児が18.8±1.9 mm,5歳男児が21.7±3.0 mm,5歳女児が19.9±2.5 mmを示した.舟状骨高⁄足長は,4歳男児が12.4±1.4 %,4歳女児が11.0±1.1 %,5歳男児が12.0±1.8 %,5歳女児が11.2±1.3 %を示し,4歳男児が4歳女児に比較して有意に高い値を示した(p<0.01).男児の舟状骨高は,25m走,ボール投げに有意な相関関係が認められた(p<0.05, 0.01).男児の舟状骨高⁄足長は,運動能力と相関関係が認められなかった.女児の舟状骨高および舟状骨高⁄足長は,運動能力と相関関係が認められなかった.男児のみ舟状骨高は,25m走,ボール投げと関係していた.しかしながら,舟状骨高⁄足長は,男女児ともに運動能力が関係ないことが明らかとなった.以上のことより,幼児期において正規化した舟状骨高は,発育発達にともない運動能力に差がないことが示唆された.
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