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[学校保健体育-B-06]小学生の体力・スクリーンタイムとレジリエンスの関係(保,発,生)
*Noriteru Morita1, Teppei Suzuki1, Yoshinari Sakaki1, Kazuki Shirakawa2, Rihito Yamamoto1, Noriyuki Shide1, Tomoyasu Okuda1 (1. Hokkaido Univ. Education, Iwamizawa, 2. Hokkaido Univ. Education, Kushiro)
【目的】運動・スポーツは体力向上だけでなくメンタルヘルスの保持・増進とも関係し、またメンタルヘルスを支える心理特性に精神的回復力(レジリエンス)がある。しかし、小学生年代での体力やスクリーンタイムとレジリエンスとの関係は明確ではない。本研究では小学生の体力およびスクリーンタイムとレジリエンスとの関係について横断調査から検討した。
【方法】対象は小学3年生から5年生の児童469名(男子240名、女子229名)であった。体力評価には全身持久力指標の20mシャトルランとアジリティ指標のNチャレンジを用いた。レジリエンスは精神的回復力尺度から評価した。スクリーンタイムとしてゲーム・スマホ等利用時間を、身体活動指標として平日および休日の体を使った遊び・スポーツの時間および日数を質問紙法で収集した。変数間の関係は年齢・性別・身長を統制変数とした偏相関分析で検討した。
【結果】男女とも学年進行に伴って体力向上およびゲーム・スマホ等時間の延長がみられた。レジリエンスおよび身体活動時間は学年進行に伴う一様な向上や低下傾向はみられなかった。ただ、身体活動時間はいずれの学年も男子児童が女子児童より長かった。偏相関分析の結果、20mシャトルランとレジリエンス下位尺度の新奇性追求、感情調整、肯定的な未来志向との間にはrp=0.125〜0.147(p<0.05)の正の偏相関関係がみられた。Nチャレンジ(逆転項目)とレジリエンス下位尺度の新奇性追求、感情調整、肯定的な未来志向との間もrp=0.169〜0.235(p<0.01)の正の関係であった。ゲーム・スマホ等時間とレジリエンス下位尺度3項目との間にはいずれも負の関係rp= –0.125〜–0.166(p<0.05)がみられた。
【結語】子どもの体力とレジリエンスの間には正の関係があり、一方でスクリーンタイムとレジリエンスには負の関係が示唆された。
【方法】対象は小学3年生から5年生の児童469名(男子240名、女子229名)であった。体力評価には全身持久力指標の20mシャトルランとアジリティ指標のNチャレンジを用いた。レジリエンスは精神的回復力尺度から評価した。スクリーンタイムとしてゲーム・スマホ等利用時間を、身体活動指標として平日および休日の体を使った遊び・スポーツの時間および日数を質問紙法で収集した。変数間の関係は年齢・性別・身長を統制変数とした偏相関分析で検討した。
【結果】男女とも学年進行に伴って体力向上およびゲーム・スマホ等時間の延長がみられた。レジリエンスおよび身体活動時間は学年進行に伴う一様な向上や低下傾向はみられなかった。ただ、身体活動時間はいずれの学年も男子児童が女子児童より長かった。偏相関分析の結果、20mシャトルランとレジリエンス下位尺度の新奇性追求、感情調整、肯定的な未来志向との間にはrp=0.125〜0.147(p<0.05)の正の偏相関関係がみられた。Nチャレンジ(逆転項目)とレジリエンス下位尺度の新奇性追求、感情調整、肯定的な未来志向との間もrp=0.169〜0.235(p<0.01)の正の関係であった。ゲーム・スマホ等時間とレジリエンス下位尺度3項目との間にはいずれも負の関係rp= –0.125〜–0.166(p<0.05)がみられた。
【結語】子どもの体力とレジリエンスの間には正の関係があり、一方でスクリーンタイムとレジリエンスには負の関係が示唆された。
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