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[競技スポーツ-SB-3]Can competitive sports contribute to promoting diversity and inclusivity?historical perspective – (tentative)

*Minoru Matsunami1 (1. Tokai University)
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<演者略歴>
東海大学体育学部教授、同大学院体育学研究科体育学専攻専攻長。 福岡女子大学助教授等を経て現職。日本体育大学大学院体育科学研究科 博士後期課程単位取得満期退学 博士(体育科学)。スポーツ史学会理事長。
スポーツは現代社会を映し出す鏡である。現代は、人間一人ひとりの個性を尊重し、様々な価値観を共有する多様性の時代といわれている。それはスポーツにおいても同様であり、だから「競技スポーツは多様性の包摂に貢献できるか」というテーマが設定されているのだろう。とはいえ、このテーマの奥には「競技スポーツは多様性を包摂することができる」という主張がみえ隠れしている。
 SDGsで知られる「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が国連で採択されたのが2015年。「誰一人取り残さない」というキーワードが多様性を包摂する社会の確立を目指すことにつながっている。そこでまず、スポーツにおける多様性とは何かを確認したい。
 次に、近代スポーツはこれまで人間の持つ多様性にどのように対峙してきたのか考えたい。特に取り上げたいのは、スポーツのなかの女性(ジェンダー)、障がい者、国籍(人種、民族)などである。女性や障がい者などがスポーツに参画する際に生じていた障壁を確認することは、現代社会や競技スポーツが多様性を「あたりまえ」に受け入れるためにも、重要なことだと考えている。

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