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[競技スポーツ-SB-4]Can competitive sports contribute to promoting diversity and inclusivity?exercise physiological perspective- (tentative)

*Mizuki Yamada1 (1. Tokai Gakuen University)
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<演者略歴>
2017年4月日本体育大学大学体育学部健康学科 助教
2024年3月日本体育大学大学院体育科学研究科体育科学専攻修了 博士(体育科学) 取得
2024年5月東海学園大学スポーツ健康科学部 助手
2020年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会においてトランスジェンダー女性が女性として競技に参加して以来、トランスジェンダーの競技スポーツへの参加に対する賛否両論が世界的にメディアに取り上げられるようになった。これらの報道を受け、近年では多くの競技団体がトランスジェンダー女性選手の競技への参加規定を設けており、中には出場禁止を宣言している団体も存在する。ここでは主に、トランスジェンダー選手の競技スポーツ参加への現状を把握し、運動生理学分野における科学的根拠から多様な人々が認められる社会づくりについて検討していきたい。トランスジェンダー女性では男性ホルモン濃度が高値であること、また骨格の特性が女性と異なることで、アスリートとして有利になるという懸念がある。生命医学研究や医療において十分に研究が進んでいないが、これまでの科学的知見からトランスジェンダーの身体機能やパフォーマンスについて理解していくことが必要となる。運動生理学分野から観たトランスジェンダーの競技スポーツへの参加を中心として、多様性の尊重と社会的包摂に向けた議論をしていきたい。

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