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[08測-口-08]フィールドホッケーのユース選手における運動能力の特徴
*Kosaku Tanaka1, Yohei Takai2, Toshitsugu Yoshioka1, Koji Miura1 (1. International Pacific University, 2. National Institute of Fitness and Sports in Kanoya)
【背景】フィールドホッケーでは,試合時にスプリントや多方向への方向転換が多く行われている.そのため,スプリント能力や敏捷性が競技パフォーマンスを規定する要因になる.しかしながら,フィールドホッケー選手に関する運動能力の特徴を明らかにした研究は少ない.そこで,本研究ではフィールドホッケーのユース選手の運動能力の特徴を一般高校生との比較から明らかにすることを目的とした.【方法】対象者は,全国大会で優勝経験のある高校フィールドホッケー部に所属する男子選手32名とした.運動能力として,30m走,プロアジリティテスト,リバウンドジャンプ,垂直跳び,自転車エルゴメータによる最大無酸素パワーテスト,メディシンボール投げを計測した.暦年齢別に3群に分けて,先行研究で報告されている一般高校生における各運動能力を,効果量を用いて比較した.【結果および考察】1元配置分散分析の結果,ユース選手ではいずれの年代も運動能力に統計的な差はみとめられなかった.次に,一般高校生とホッケー選手における運動能力の発育発達の違いを検討するために効果量(Cohen's d)を用いて比較した.その結果,最大無酸素パワーは一般高校生ではが高校期に頭打ちになるのに対して,ホッケー選手は向上傾向を示し,16歳および17歳では,それぞれ効果量0.62,0.70と中程度の違いがみられた.一方,リバウンドジャンプ指数と垂直跳びは一般高校生と同様の傾向を示した.これらのことから,高校生フィールドホッケー選手の最大無酸素パワーは一般高校生と比較して高く,暦年齢とともに高値を示す傾向がみられたものの,先行研究で重要性が示されているリバウンドジャンプや垂直跳びのような跳躍能力は一般高校生と同程度であり同様の発達を示すことが明らかとなった.
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