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[07発-口-02]小学生におけるコロナ禍前後の食生活の変化と体組成や体調に及ぼす影響
*Chihoko Sasahara1, Yoshiho Muraoka1 (1. Meisei University)
【目的】本研究ではコロナ禍前後における小学生の食生活の状況を調査し、給食を楽しくないと感じている小学生の割合の変化と、栄養摂取の偏り、体重・体脂肪率や主観的な体調などの健康状態への影響を明らかにすることを目的とした。【方法】被験者は東京都内公立小学校5年生の2019年度113名、2020年度112名、 2022年度88名、計313名を対象とした。各年9月に食事調査と食生活アンケート、身長、体重、体脂肪率の測定をした。体格、食品摂取量、エネルギー・主な栄養摂取量の各年度の平均値の差検定は、対応のない一元配置の分散分析にて行った。アンケートの結果はクロス集計表にまとめ、χ²検定を行った。 【結果】2020年度の男子では、菓子類の摂取増加がみられた。2020年度の男子の体脂肪率、女子の体重・体脂肪率が高く、コロナ禍で運動量の低下だけなく、菓子の摂取量増加も関係していると推察された。給食が楽しいかというアンケートの結果、2020年度で「楽しい」が減少、「あまり楽しくない」が増加し、2022年度で「楽しい」が増加していた。コロナ禍の黙食と、コロナ禍後に黙食の解除が給食の楽しさに影響したのではないかと考えられる。コロナ前に比べ、2020年度と2022年度にイライラするか、身体がだるいか、頭が痛いか、目は疲れるかという質問に対して「よくある」が特に女子で増加していた。2022年度のテレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、携帯電話の利用時間が長くなっていることが影響していると考えられた。【結論】コロナ禍で給食を楽しいと感じている児童の割合が減少し、コロナ禍後では回復しつつあった。コロナ禍で菓子の摂取が増え、コロナ禍後で減少しており、体脂肪率も同様の変化がみられた。テレビ、パソコン等の利用時間はコロナ禍後増加したままであり、イライラする、頭痛がする、目が疲れるなどの体調に影響したと考えられた。
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