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[07発-口-03]9軸ジャイロセンサによる幼児の座位行動強度の予測
*Hiroko Tanikawa1, Masanori Ohta1, ryoma Michishita2 (1. Graduate School of Fukuoka Women's University, 2. Fukuoka University)
本研究では、幼児の座位行動を9軸ジャイロセンサで活動強度を予測することが可能か調査した。F県の保育園、幼稚園に在籍する年長児10名(男児6名、女児4名)のうち、記録に不備がなかった6名を解析の対象とした。対象者にはエネルギー消費量を測定するため、呼気ガス質量分析器(ARCO-2000)を、ブレス・バイ・ブレス法にて呼気を採取した。同時に9軸ジャイロセンサ(SST-IBS2,STT Systems社製Spain)を、右手、左手、背中に装着し、各部位の加速度、地磁気、角速度の3軸の記録をした。活動は、保育者と共に保育活動で多く見られる座位での活動、手遊び、絵本を見る、ブロックで創作遊び、お絵かき、はさみで絵を切る5つの活動を用いた。呼気ガス質量分析器で得られたデータから活動強度の指標としてMetsを算出した。Metsの実測値と9軸ジャイロセンサから求められる予測値との差を、5つの活動での調整の有無で分析した結果、活動による調整の有無で有意な差は見られなかった。次に目的変数をMets、説明変数に右手、左手、背中とし、単回帰分析を行った結果、加速度センサ左手(標準化回帰係数β= 0.095, p=0.018)、加速度センサ背中(β=0.171 , p<0.0001)、地磁気センサ背中(β= 0.231, p<0.0001)、角速度センサ左手(β=0.008 ,p=0.009)と角速度センサ背中(β= 0.105, p=0.0001)であった。中でも標準化回帰係数が最も高かったのは地磁気センサ背中であった。以上より、9軸ジャイロセンサの背中に装着した地磁気センサが幼児の座位行動のMetsを最も予測できることを示し、予測式の作成に至った(決定係数R2=0.05)。
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