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[07発-口-04]女子体育大学生における野菜摂取と学童期に感じた野菜の美味しさとの関連
*Hana Kuniyoshi1, Kayo Koizumi2 (1. Japan Women's College of Physical Education Graduate School, 2. Japan Women's College of Physical Education)
【背景】厚生労働省が定めた健康日本21において、野菜摂取量の目標値は350g/日と推奨されている。しかし日本人の野菜摂取量は約280gであり、運動部に所属している大学生においても野菜摂取不足が報告されている。美味しさの記憶は、食事摂取に影響を及ぼしていることから、野菜摂取と学童期に感じた野菜の美味しさとの関連を明らかにすることを目的とした。【方法】対象者は、N体育大学に所属する女子大学生276名、調査は、2024年1月に計5日間実施した。野菜摂取量の測定には、カゴメ株式会社のベジチェックを使用した。アンケート調査は、幼少期及び学童期に野菜を食べて美味しいと感じた経験の有無について回答してもらった。運動の有無及び野菜摂取による違いはカイ二乗検定を用いて分析した。野菜摂取による違いは、野菜摂取レベル5.6を基準に高群と低群に区分した。有意水準は5%未満とした。【結果】対象者の野菜摂取レベルは5.1±1.0であった。高群は6.3±0.7であり、低群(4.6±0.6)より有意に高値を示した(p<0.001)。運動の有無により、違いがみられた記憶は4項目あった。中でも祖父母からもらったり、自分で収穫した野菜を食べたときの美味しさの記憶には、運動部に所属している者において、野菜摂取で有意な違いが認められた(p=0.004)。すなわち記憶している者は高群は63.8%だったのに対して、低群は40.5%だった。一方で、運動部に所属していない者においては、有意差がなく、記憶している者は40%程度だった。【結論】対象者の野菜摂取レベルから、野菜摂取推定量は約200gであり、日本人の野菜摂取量よりも不足していることが明らかとなった。運動部に所属し、野菜摂取が多い者は、学童期の野菜の美味しさの記憶の中でも、祖父母からもらったり、自分で収穫したといった野菜の入手方法に関わる美味しさを記憶していた。
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