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[13ア-口-02]特別支援学校に在籍する重度・重複障害児を対象としたアダプテッド・スポーツ実践の有効性授業で活用する運動用具、および指導法等の工夫と成果

*Nobuyuki Kaji1, Takahiro Aikawa1, Junichi Kimura2, Mikito Ogawa3, Takashi Kawano1 (1. Hiroshima Bunka Gakuen University, 2. Ehime Rehabilitation Center For Prefectural Children, 3. Hiroshima Municipal Hiroshima Special Support School)
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特別支援学校に在籍する、医療的ケア児を含めた重度・重複障害児の在籍者数が増加していく中、担当する教師が悩みや課題を抱えながら教育に当たっている状況であるといっても過言ではない。小澤(2020)によれば、重複障害のある子供の集団における授業での具体的な課題のうち、最も多かったのが「子供の実態に合った学習内容の決定」「子供の主体的な行動を引き出し、子供が自らの行動を調整できるようにすること」、その他の回答では「マンツーマンの活動をすると待ち時間が長くなる」「医療的ケアを必要とする子供の活動時間の確保」などであったことが報告されている。重度・重複障害児の運動・スポーツ活動の場を充実させるためには、アダプテッド・スポーツの考え方が役に立つ(加地・2021)。加地(2021)らは、障害者の障害の状態などに応じて、スポーツが可能となるよう用具を工夫することは、障害者の生活の質を高め、生き生きと生活していくためにも大変重要であると述べている。運動・スポーツは子供の成長や発達を促す有用な手段であり、医療的ケア児を含む重度・重複障害児にとってもその手段になり得る可能性がある(加地・2021)。本研究では、特別支援学校に在籍する医療的ケア児を含めた重度・重複障害児に対し、アダプテッド・スポーツの考え方を取り入れた授業において、教師が活用する運動用具、および実際の指導法等を工夫した実践に係る有効性について検証した。検証の方法は、広島県内の特別支援学校(3校)で医療的ケア児を含めた重度・重複障害児を担当している教師の協力を得て、授業で活用する姿勢保持・運動用具等、および実際の指導法等の工夫に係る事前・事後アンケート調査を実施した。アダプテッド・スポーツの考え方を取り入れた運動・スポーツの取り組みを蓄積することで、その工夫のノウハウを教師間での共有が可能となり、組織的な授業改善にもつながると考える。

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