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[13ア-口-04]地域ブラインドサッカークラブの傷害発生傾向について

*Takahiro Aikawa1, Takashi Kawano1, Koki Hara2, Tomoka Tsumazawa3, Nobuyuki Kaji1 (1. Hiroshima Bunka Gakuen University, 2. Graduate School Of Hiroshima Bunka Gakuen University, 3. THE GOOD GYM)
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ブラインドサッカーは視覚障害者スポーツの中で数少ない攻守が同時に行われる対人競技であり、パラリンピック種目の中で傷害発生率が最も高いといわれている。しかし、傷害調査については、日本代表における4年間の後ろ向き調査により、頭頸部・下肢の傷害が多い傾向がみられたという報告はあるが、地域クラブチームを対象とした調査はない。そこで本発表では、筆頭発表者が代表をつとめるA-pfeile広島BFCに所属する選手12名(B1:3名、B2/3:2名、視覚障害なし7名、平均年齢27.2歳)を対象にアンケートを行い、2019年から2023年の5年間に発生した52件の傷害について調査を行った。傷害発生率の算出には、1人の選手が練習および試合に参加した1000時間あたりの傷害発生件数を意味する1000player-hours(1000ph)の単位を用いた。結果は、練習時が20.12件/1000ph、試合時が43.83件/1000phであり、多くの先行研究と同様に練習時より試合時のほうが高かった。また、試合時は2016年リオデジャネイロパラリンピックでの傷害発生率22.5件/1000phと比較すると約2倍となった。地域クラブチームでは、様々な競技レベルの選手が在籍するため、スキルや経験の差により傷害発生率が高くなると考えられる。また、傷害発生部位別にみると、発生頻度が高いとされる頭部外傷は8件(15%)で、下肢傷害(32件(62%))が最も多い結果となった。これは、スキル不足や恐怖心により重心が後方に位置した状態でプレイしている選手が多く、頭部より先に下肢が他の選手等に接触しているのではないかと考えられる。本調査により傷害発生率や傷害発生部位は競技レベルにより異なる傾向となる可能性が示唆された。また、視覚障害の状況や練習環境により傷害傾向が変化する可能性もあり、今後も調査が必要である。

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