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[11教-口-01]通信制高校における保健体育科の授業と教育環境の実態調査

*HARUKA MATSUMOTO1, TAKU KAMIYA2 (1. Kansai Univ., 2. kansai Univ.)
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本研究の目的は、学習指導要領で示されている「面接指導」と「添削指導」の方針と、現状の教育現場における指導の実態との関連性を明らかにすることである。筆者は、「通信制高校の保健体育に関わる制度と研究の動向―添削指導と面接指導の取り扱い―」について発表を行った(日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会、2023年8月)。そこでは、①「面接指導」と「添削指導」の設定回数は、学習指導要領の変遷に伴った変更しかなされていないこと、②全教科の中で「体育」は他教科と比較し、「面接指導」の回数が多く、対面指導が重視されてきたこと、③「添削指導」の枚数は、全教科と比較しても少なく、レポート指導を重視していないこと、④「面接指導」と「添削指導」を連動させた研究はなされていないこと、⑤教育環境においては、環境設定、生徒の年齢層、登校頻度、教員の経験年数が共通する課題であることを明らかにした。この研究成果をふまえ、本研究では、通信制高校における保健体育科の授業と教育環境の質問紙調査を行い、保健体育科教諭が「面接指導」や「添削指導」を実施するうえでの課題意識と、保健体育の授業を規定する教育環境に関わる現状認識などを調査し、学習指導要領の方針との関連性を明らかにする。質問紙は、「保健体育科の面接指導では、登校頻度に違いのある生徒に対応している」、「保健体育科の添削指導では、学習指導要領の内容を網羅することができている」等をきく4件法による質問と、「面接指導と添削指導を連動させた取り組みはしていますか?」などをきく自由記述の質問を設けており、グーグルフォームを活用して回収する予定である。質問紙調査は、A高等学校にて予備調査を実施し、質問紙を修正・加筆したうえで、全国高等学校通信制教育研究会に加盟している通信制高校の保健体育科教諭を対象に配布し、実態調査と分析・考察を行う予定である。詳細は、当日に報告する。

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